「Art's Report site/ZAKKAYA PARIS

戸田昭子「雑歌屋パリ」

vol.20

「雑歌屋:またまたチケット騒動「詐欺」」

雑歌屋です。またもやチケット騒ぎを聞きつけました。今回は、本格的に「詐欺」だそうです。
「チケットを譲りますから、振り込んでください」という書き込みがネット掲示板でなされます。
振り込むと、連絡がなくなるのです。

オレオレ詐欺とか振り込め詐欺というのはうわさに聞いていました。しかし、こういうところでこんな新たな手法が出てくるとは。むやみに人を信用するべからず。ネット社会、まさしくなんでもありですな。

フランスでは、高級車を売って、小切手で払ってもらったはよいが、その小切手が盗まれたものだったためにお金を受け取ることができず、車だけとられた人があるそうです。高額のやりとりには、小切手は小切手でも、銀行も介入するのが普通だとか・・・(小額でも、どんな人でも小切手は使えます)まあ、贋金をつかまされることもないとはいえないので、どこまで疑ったものか、信用したものか。

それにしても、だまされた方々は、ものすごくがっかりされたことでしょう。お金の問題より、プラチナチケット&「秒殺」で手に入らなかった席が、「あの人を見に行ける!」と喜んでいた気持ちを、ざっくりと裏切られるのですからね。身をきられる思いだと思います。

さて、今「あの人を」と書きましたが、これであっているのでしょうか。「あの人の舞台を」と、私は書きたいと思っています。アーチストを呼び捨てにしたりアイドル扱いしたり子供扱いしたりには、売れっ子であろうとどうもなじめません。それは個人の気持ち、好きだからこそ、ということもあるのでしょうが、どこか尊敬の気持ちが失われるような気もするからです。批評家の方は仕事として許されることなのかもしれません。しかし私はできれば知らない人には呼び捨てにされたくありません。まだそういうほどの何様ではありませんから、関係なさそうですけど・・・その意味で言うと「あの人」というのも、ちょっぴりひっかかります。動物園じゃあるまいし、せめて「あの人の舞台を見たい」といってほしいような気持ちがあるのです。

これは、ちいさなつぶやき。ロングランしてほしい。それから、一度チケットを手に入れた人は、できれば二度目のチャンスを次の方へ譲ってほしい・・・できれば・・・ファンならば、ファンどおし、好きな舞台を「分かち合う」心があってもいいのではないかと思います。ついでに、「会社の都合で行けなくなった」というのはせつないです。余裕のある社会を・・・


戸田昭子

雑歌屋

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