「Art's Report site/ZAKKAYA PARIS 戸田昭子「雑歌屋パリ」 |
vol.20 「雑歌屋:素人のホール一考」 スポンサーといえば・・・と会場デザインについて、またまた書き飛ばします。 スポンサーといえば、スポーツ関係。フランスはスポーツ好き。音楽の授業は一時間しかない学校でも、スポーツは2時間あります(涙)。勉強に供えて体を鍛えなさい、ということらしいのですが・・・・ そういう意味では、国がオペラを援助するのは悪いことではない。でも、ルイ14世のあと、何がフランスに起きたかと考えると、ちょっと、考えこんじゃったりして。ちなみに、アントワネットの時代には、フランスの作曲家というのがいまいちぱっとしない。モーツアルト始め、外国人アーチストはたくさんきているようなのですが。アマデウスのおとっちゃんによると、「フランスの声楽はなってない」らしい。 あんまりかわってないのか? 冠コンサートは日本で批判されているといううわさも聞きました。なぜ?どなたか詳細をお聞かせ下さい。フランスは、スポンサーがあっても、黙って金を出し、小さなロゴ程度には出ますが、スポーツのように派手に宣伝はしていないような気がします・・・・・・ さて、全然お門違いの話をもうひとつ。 某新しめの会場に出かけたときの話です。ここの300人ほどは入れるホールは、地下にありました。日本ではよくありそうですけど、パリで地下にホールがあるのは珍しいと思います。(必要ないから?)待ちながらトイレに行きまして、ああ、使いにくいな、と思いました。子供がドアに手を挟むんじゃないか、とか、このドアはぶつかるんじゃないか、とか、とっ手が扱いにくいとか。 さて、そのホール。立派なエレベーターにたどりつく前に・・・・どこから行ったらいいのか、よくわかりません。(帰りには、そのエレベーターにたどりつくドアがしまっていて、開けるのにも苦労しました。) やっとホールの階にたどり着きます。ホールの入口はひとつしかなく、その反対側には、出入口がありません。客席はせりあがっています。一番低いところから入り、あらためて段を上ります。そこは、手すりが付いています。2階、3階をくるりととりまく座席が少し設置されており、それは、下からではなく、その上の階から直接はいります。 何が問題かというと、 ホールの一番上にいたら、なにかあったとき、まず座席の下までおりなくてはなりません。そこから左側には合計3つの扉がありますが、まず下まで降りないとたどりつけません。 今まで、伝統的な建物は窮屈な感じがして「火事でもおきたらどうするんだ」といっていましたが、こういう会場は一階につき、扉はいくつもあります。10か所くらいはあるかも知れませんし、ひとへやに4人ばかり入るボックス席は、もちろん区切られていますから、その分扉があります。席は狭いですが、いざというときは、割合にげやすいのかもしれません。 そう思うと、近代的な建物なのにあれで建設許可がおりたのか・・・と、疑問。消防法クリアしてるのかな?
音楽やる人間が、なぜここまで気にするんだろう〜、と気になるワタシ。
戸田昭子 雑歌屋 http://zakkayamusique.hp.infoseek.co.jp/ |