Art's Report site/ZAKKAYA PARIS

戸田昭子「雑歌屋パリ」

vol.9
「アマチュアとプロ」

フランスの法律の案として、プロのフェスティバルでアマチュアを用いるときには
雇用費を払うこと,といったようなことを検討中とか。
手元に資料があるのですが、この大まかな内容を聞いただけで腰がひけます。

一応、プロを守るための法律ということで、提案された模様なのですが、
だいたい・そもそも・・プロとアマの違いをどこでつける?
のでしょうか・・・

「アマチュア」の語源は、「好きなこと」だそうなので、
プロは本来その意味では「アマチュア」なのだそうですが、
ま、そういうことをいう人は置いといて・・・

玄人と素人のちがいはどこだろう、ってなものでしょうが、
アマチュアでもプロ並みの腕前の人あり、へたすると、
プロの方が下手な場合ももちろんあります。

そして、上記の提案では、舞台にたつひとのみならず、
スタッフの方も関係あるのです。
趣味の音響さんや、照明の人は関与してきます。
お金がもらえることになるわけです。

ところで、音楽や舞台にかかわるとき、
運営のために、アソシエーション〈協会〉というものを作ることができ、
これが実際多くあります。
しかし、このアソシエーションは、営利目的を禁じられています。
とすると、上記の法を通すと、
プロのつくるフェスティバルにアマチュア団体が参加して公演したらお金をもらえることになる?
でも、アソシエーションの収入は禁じられている。

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というわけで、プロのフェスティバルにはプロのみをつかえ、
というおつもりなのでしょうが、
私には、アマチュアを増やす法律に見える。
そして、その末に、アマチュアがプロになる(フランスの失業制度からいえば)、
という構造に見えますなあ。

あるいは、アマチュアの方が、安い料金を提案し、
全体のギャラが、安い方へ引っ張られるということも容易に想像できます。

舞台関係のフリーランスは、今までにも法の変更に反対してきました。
今回のこれは、「プロのフリーランス」を守るつもりなのでしょうが、
私には、また反対運動が起るような気がしてなりません。

単に、書類に目を通す気がない私の”勘違い”だと良いのですが。

フランスの映画・舞台関係者のフリーランス失業制度については、
また別の機会に述べたいところです。

5月8日
戸田昭子