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2004年4月

【コラム】

車内にて。

新年度が始まって、通勤電車や駅にも通勤ラッシュに乗り慣れていない感じの人を見かけます。もう少しして、電車通学デビューの学生たちが乗るようになると、一時は遊園地のように電車が賑わいます。まだ友達ができない数日は比較的おとなしく、揺れや混雑にじっと耐えていますが、友達と連れ立って通うようになると、揺れたって言っちゃあ「きゃーきゃー」。非常停止なんてあるとテロか?!というほどに騒ぐ一団もあったりします。去年の4月にはそうやって騒いでいた制服の子達が「今年の新入生うるさいよね!」なんて先輩風を吹かせたり。そういう賑やかさで季節の移り変わりを感じたり、「うるさいな〜」なんて思うのも束の間、5月の中間テストあたりから、電車の中は非日常からすっかり日常に落ち着いてしまいます。
日常の電車の中の風景も少しずつ変わっています。ひところ騒がれた車内でのお化粧も、滅多に見なくなりました。あれも流行だったんですね。車内ルールがはっきりしてからは、携帯電話を手にする人を多く見ます。私もよく携帯でメール打ったりしてるけど、隣の人もメールしてたりすると、なんか気恥ずかしくなって携帯をしまって寝たふりしたり。新聞を読む人も減りました。ああいう大きなサイズのものを車内で読もうとすること自体どうかと思うんですが。ニュースの流れが速くなって、朝刊に載るニュースが何よりも早いということがなくなったからでしょうか。バサバサと新聞を読む人の隣に座る人が迷惑そうな顔して肘で抗議したりするのを、どうなることかと向かい側からおもしろく見てたりしてます。

                               04.04.05 WADA

【コラム】

銀座

会社帰りの夕方〜夜しか、あまり通ることのない銀座ですが、平日の昼間って一大観光地になってるんですね。大型の観光バスが連なって、そこから降りてくるのは、外国からの観光客。大通りを歩くのは、ちょっと買い物という日本人より観光客のほうが多いかも。デパートの中も、海外ブランド以外のあらゆる売り場で買い物中。どういうわけか化粧品売り場は老若男女が群がっています。聞こえてくるのは英語。中国語・ハングルと思われる言葉も。日本の化粧品って人気あるんだなあと思いますが、海外旅行に行くと職場の女性の人数分の口紅を買ってきてくれる上司もいるし、どこの国でもお土産といえば化粧品のようです。お互いにわかっているのかどうか、身振手振を交えつつ、納得するまでカウンターから離れないのが、日本人と違うところでしょうか。
欧米からの人は、2人単位で歩いている人がほとんどです。女性同士、男性同士、カップルだったりと組み合わせは様々。それに対して、アジアの人は年格好から察して、家族単位での旅行が多いみたいです。4人・5人くらいで一緒に歩いています。日本なら親と一緒の旅行を嫌がりそうな年令の子供達も腕を組んで仲よさそうに。時折、立ち止まっては写真を撮っています。4丁目の交差点、和光を背景に撮る人達が多い。食べもの屋さんのウィンドーも珍しいようです。そのフレームの中のどれに惹かれたんだか、疑問に思ってしまうところでカメラを構えている人もいて、なに撮りたいのかなぁと、しばらく様子を見てたりします。

                               04.04.12 WADA

【コラム】

体内時計

夜遅くにも、TVのニュースを見ることがあります。NHKでは「日付けが変わって…」と言った直後のニュースでは、ほんの1,2時間前のことでも「昨夜」と言うので、頭の中のアナログ時計の針が2周逆回りしてしまいます。日付けのうえではどうでも、夜寝て、朝起きて、それで「昨日」「昨晩」になるんですよね。他の局では、例えば月曜日の午前1時の放送だとしたら、「日曜日の何時」と言っています。そのほうがまだ時計の針はちょっとフラフラするくらいで納得できます。
お天気ニュースでは、最低・最高気温が24時間中のそれ、ということですが、これも「今日の最高気温は午前1時ごろ、それ以降は上がりません。」なんていうことがあるので、ちょっと役に立たないんですけど〜と思うことがあります。最低・最高ではなくて、「午前7時・午後7時の予想気温」あたりにしてくれないかなと思います。午前7時くらいだと、おそらく起きる時間、家を出る時間。午後7時も何かと外を歩いているくらいの時間で、「明日は暖かくして行こう」とか「コートはいらないかも」という目安にできる時間だと思います。
最低気温というと早朝か深夜、最高気温なら昼頃と思っていて、その逆の可能性を感覚として信じられないのです。昨日と今日の関係とか、朝と昼に持ってるイメージとか、カレンダーや腕時計よりも、やっぱり体内時計がまだまだ元気に働いているみたいです。

                               04.04.19 WADA

【コラム】

遠足

木々の成長が美しく、アウトドア嫌いの私でも、森林浴気分を味わいにいつもとは逆方向に遠出してみようかなと思います。ちょうど、今時分は遠足のシーズンでもあります。自主性を尊重する、というより「ほったらかし」に近い校風の学校に通っていた私たちは「遠足のしおり」「修学旅行のしおり」というものも生徒で作っていました。旅行というと仕切りたがるのは、その習慣がいまだに抜けないからかもしれません。
しおりには必ず「歩きなれたくつ」と書かれています。でも、特に女子は、そんなことは守らない。新しいピカピカの運動靴で、ドロドロにして泣いたり、靴ヅレを作って同行の保健の先生から怒られながら絆創膏を貼ってもらったり。全身おニューでキメてきて、反感を買ってお弁当の時間には村八分になってしまう子。お弁当の時間に騒ぎになるのは水筒の中身。「水・お茶」と書かれているのに、ジュースやスポーツドリンクを入れてくる子がいる。甘くした麦茶を持ってきて正義感の強い子に「いけないんだよ!」と責められる子。「せんせーーーっ」とチクる声がこだまする。遠足前のホームルームでは「○○はお菓子に入るのか?」が、毎回の議題だったような気がします。
しおりのどんな注意より、みんなが必死になっていたのは300円以内、500円以内と決められたお菓子。いかにたくさんの種類を揃えるか、皆に自慢できる新製品はないかと考えたものです。1学年が集中して近所のお菓子屋さんを店中買い占めてしまいそうなのは1、2年生まで。高学年になるにつれて、買い物をする場所が大きく遠い店になっていきます。だんだん知恵もついてきて、お徳用パックを数種類買って、友達同士で500円分になるようにシェアしたり。遠足当日よりもその前のほうがイベント感が強かったなあ。ゲームであり、周りから責められないように、が大きな課題でした。

                               04.04.26 WADA


無断転載禁止 掲載:アーク編集室

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