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2004年1月

年賀状

あけましておめでとうございます。ということで、いただく年賀状、出す年賀状が年々少なくなりました。年賀状のやりとりができないことが3年つづいたことがありました。それが明けたら、一気に激減。また、その時期がちょうどEメールが浸透しだした頃でもあり、物珍しさや簡便さも手伝って、すっかり電子版に切り替わってしまいました。「お互い年末は忙しいしね」と、会社員をやってると元旦に間に合うように年賀状を準備することがなかなか難しいのは確かだし。印刷の年賀状にパソコンで宛名シールを作って貼って、ならば用意もしやすいのですが、友人には「意地でも手書き派」が多く、印刷のはがきにするくらいなら出さない!という変わり者が私を含めて大多数なのです。この頃は凝ったイラストの年賀はがきも多く、それを使うこともあります。それも誰も見つけないような変わったもの、受け狙いのものならば、暗黙のうちに許されるという雰囲気もあり、もっぱら変な年賀状探しが1月頃からの楽しみです。
とはいえ、幼稚園・小学校のころから、年賀状だけの挨拶が何十年も続いている友人も何人かいます。この友人たちとは、とにかく出す(もらう)こと。本人や家庭の事情がどうであろうと、出す(もらう)!どこかですれ違っても、その人とわからないかもしれないほど年月が経っています。でも、たぶん、きっと、「あれ?」と気付くだろうと思うのです。年賀状の文字や文面は、子供の頃の面影を伝えていて、いい大人になったはずの今の表情も何となく思い浮かぶのです。

                               04.01.05 WADA

じゃんけん

ジャンケンして、パーで勝ったら「パイナツプル」、チョキで勝ったら「チヨコレイト」と言って言葉と同じ歩数ずつ進んで行くという遊び、子供の頃に誰もがやったことと思います。
先日、何の気なしにテレビを見ていて、だから何の番組だったのかわからないのですが、グーで勝ったのに「グリコ」とは言わず、他の言葉でかなりの歩数を進んで行ったのです。「えっ?」と思ったものの、一瞬のことで何と言ったのか聞き取れないままに場面は移って行きました。素直に「今は、グリコって言わなくなったんだ」と思ったものの、それ以来、その「グ」が気になって気になって。小学生に知り合いはいないし、そんな用事で子供のいる友人に連絡するのもな〜、と躊躇。
そういう時の強い味方、インターネットで調べてみました。出てきません。収穫と言えば、関西ではグー=グリコノオマケツキ(グリコのおまけ付き)となり、パーやチョキよりもオトクな手ということ。
こんなに何も、ヒントも見つからないなんて、やっぱり友人に聞くしかないか、とあきらめかけた矢先にふと思い当たることがありました。グリコ以外のお菓子会社がスポンサーにいたのではないか?だから、その場限りの適当な「グ」のつく言葉だったのではないか?と。それなら、今もやっぱり「グリコ」なんだ、と、一瞬、霧の晴れる思いでした。それはそれでいいんだけど、あの番組で何と言っていたのか、やっぱり気になるのです。最初に「今は」と思ってしまったことで、どの局だったのか何の番組だったのか、テレビ局に問い合わせるにしても(そんな問い合わせを受け付けてくれるかも疑問)、データがなさすぎ。誰か、その番組を見てた人いないかな〜と思っています。

                               04.01.12 WADA

無題

「-誰々-責任編集」とか「1冊まるごと-誰々-」という雑誌をよく見かけます。雑誌の特集として、ひとりの作家を取りあげる=編集者が掘り下げるのではなくて、作家本人が自分について、自分が興味のあること、自分のふつうの日々の生活などを取材して編集したものです。手に取ってみると面白くて手元に結構あったりして。ほとんどが軽い読みものとして面白いというもので、文芸誌の作家特集に比べれば無害の他愛のないものです。そういうのに興味を持つっていうのは「覗き趣味」かなあと思ったりもするけど、でもまあ、書いてるほうも創作や表現のプロなわけだから、そういうスパイスを入れつつの1冊だと思います。その人を知りたいというより、周りにある衣の食感が楽しいということでしょうか。
もし、自分がこういうものを作るとしたら、と想像しつつ思い浮かんだこと。小学校で作った壁新聞とか自由研究の延長ではないか?「自分の身の周りにある、興味のあるいろんなことを、皆にわかりやすく伝えましょう」みたいなことじゃない?大好きなお菓子屋さんに取材に行ってレシピを教えてもらったりということも、小学校でやりました。そういう取材ができる特権って小学生か有名人のものだったんですね。今、私がお菓子屋さんに「作り方教えて」と言ったって相手にしてもらえないでしょう(通い詰めて常連にならないと)。模造紙一枚にぺたぺた切り貼りして段組みした壁新聞や班日誌も、パソコンで簡単にDTPできたりする今だったら、小学生でもかなり充実したものが作れるんだろうな。

                               04.01.19 WADA

【コラム】

ドッグ・ラン

とんでもない寒さの日々です。その中「犬は喜び庭駆け巡り♪」という光景を毎朝たのしんでいます。駅へ向かう道の途中、イベントの時だけ車が入る駐車場の横を通ります。草野球なら2面とれる、かなり大きなスペースです。野球やサッカーをやるだけあって、フェンスの内側は整えられた土で、何の仕切りもないだだっ広い空間です。フェンスがあって、かんぬきのついたドア(?)もありますが、出入り自由。朝夕は贅沢なドッグ・ランとして犬達に大人気の駐車場です。
散歩コースの途中で、そこで遊ぶのが日課なのでしょう。飼い主がドアを開けるのも待ちきれない様子でソワソワと足踏みをして、いざドアが開くとリードをはずしてもらうのも忘れて飛び出して「うげっ」となっています。
まずフェンスに沿ってひと周り走る犬、とにかく真ん中へ突進していく犬。大好きな仲間のもとへ走る犬。自分の飼い主よりも好きなよその犬の飼い主に甘えにいく犬。駐車場と仲間とその飼い主へ、ひと通りの挨拶を終えると、もう何も考えず、ただひたすらに走ります。大型犬も小型犬も走る!走る!思いっきり走る犬はすごくかっこいい!全身の筋肉が走ることだけに使われて、自分の勝手気ままな方向へ、夢中になって走っています。小型犬なんて、転がる寸前。上品そうに気取ったパピヨンもポメラニアンも、空中で四肢を水平に伸ばしきって飛んでいます。室内犬だの愛玩犬だのと言われて腕の中で過ごしている姿より、ずっと可愛い。近頃では、ちょっと珍しくなったハスキー犬も常連で、その走りっぷりには惚れ惚れします。地面から何かエネルギーを受けて走るために、ちょっと太めで短い足が必要なのだと思います。

                              04.01.26 WADA                         


無断転載禁止 掲載:アーク編集室

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