Arts Calendar/column

アーツカレンダー<コラム>のページ


2003年12月

イルミネーション

そろそろクリスマスのイルミネーションがキラキラとしてきました。うちのすぐ向かい
のおうちでも始めましたが、結構まぶしい。雨戸というのがなくなり、夜中にカーテン
の隙間を通るピカピカと点滅する光は気になるし、それが赤だと一瞬どきっとしたりし
ます。住宅密集地ではやめようよ〜と思っていたら、ニュースでやってました。暗い道
でも子供達が安心して帰れるように、児童公園で遊具を電飾しているところがあるそう
です。確かに寒い中、夜遅く帰った時に、ご近所が明るいのはほっとするわねと、すぐ
に思い直しました。
そのニュースの続きでは、宇都宮の藤の名所の公園で、冬に藤を再現したイルミネーシ
ョンの話題。広い公園の、たくさんの藤棚に電飾で藤を咲かせたというもの。藤色を再
現するのがとても難しかったそうです。試行錯誤の結果、青い豆電球のところどころを
ピンクのマジックで塗り、明かりを灯けるといい具合に藤色になる。いかに雑に、いい
加減にそのピンクが入るか、が自然な藤色の決め手だったそうです。本当にきれいな藤
棚になっています。周りの木々に金色のイルミネーションを控えめにつけ、池には光の
藤の花と金色の木もきれいに映った様子は、ろうそくの灯に浮かび上がる金銀で縫取っ
た能衣装のようでした。

                               03.12.1 WADA

葡萄

毎日のように前を通るおうちの庭に緑の葡萄が二房なっていました。小さな庭で、何本
かの木の葉もあらかた落ち、寂しい雰囲気ではあるのですが、その葡萄は翡翠のような
色で、枯れた蔓とは対照的にまだ水分をたっぷりと含んでいるようで強い風にも悠然と
しています。垣根から少しはみだすようになっているのは、通る人の目を楽しませるた
めか、木守りとして残してあるのでしょう。
淡い翡翠色がまわりの枯色や空の鈍色と馴染んでいたので、にわかには気付かなかった
のですが、いくら天候不順の今年でも、師走にも入った今頃、葡萄が実をつけているの
が不思議です。おそらく人の手だけで慈しまれた葡萄だから、今が本来の旬なのでしょ
う。晩生の葡萄だとしても店先に並ぶ時季よりもずっと遅いものなのですね。
ささやかに季節を感じられるのが楽しく、どこのおうちに何が植えられているか、季節
ごとに訪ね歩いています。

                               03.12.08 WADA

ドラマ

そろそろテレビは特番の季節です。ドラマも1クールという単位がごく普通に定着して、
ストーリーの展開よりも、あと何回、と数えて、そろそろ終わるなと思ったりします。
そして、初回か最終回がスペシャルということが多く、辻褄合わせに30分くらい長か
ったりします。
以前の「見たいドラマが重なって困る」なんて言っていた頃に比べて、平均的にドラマ
の視聴率が悪くなっているそうですが、この1クールっていうのが大きな原因だと思い
ます。一見、話が盛り上がってきても「あと何回」と気付いてしまうと、その後の展開
が読めてしまうし、この頃の視聴者は「脚本が誰だから、終わりはこんな感じになる」
と読んでいたりして、見なくてもいいかとなってしまうのです。話の展開次第、視聴者
の評判次第でいつ終わるかわからないっていうスリリングなドラマがあったら、面白い
と思うけど。(視聴率が悪くて打ち切りというのは別にして)

                               03.12.15 WADA

Calendar

訳がわからないうちに年末です。今年ほど「年の瀬」感がないのも珍しい。年末年始、
というより今では秋口からの楽しみが新しいカレンダーと手帳です。私はどちらも毎年
決まったものを使っているので「どれにしようか?」という実際の楽しみは薄いのです
が、それでも新聞の片隅に「カレンダーフェアはじめました」という広告を見ると出掛
けずにはいられません。毎年お決まりのもの以上のものがあったら、替えちゃってもい
いと思って見に行きますが、「帯に短し襷に長し」を実感します。

決まったものがあるという人でも、手帳は必ず見に行ってしまうし、デザインの可愛い
安いものだと何冊か買ってしまうようです。私もそうです。早いうちにいろいろ見て手
に入れておかないと、いいものはすぐに品切れになってしまいます。他のものなら再入
荷を待てても手帳やカレンダーは年内に絶対に欲しいものだし、売り切れたら、それま
で。
いつものものしか使わないと思っていてもいくつか買ってしまい、まっさらの手帳を取
り出し、眺めては、新しい1年のことをいろいろと思います。今年の12月から始まるス
ケジュール帳がほとんどでしょうか。手帳の切り替えは新年の前、12月のうちにしてし
まう。早速、スケジュールを書き込む1月に、もし書き損じをしたりすると、同じもの
をもうひとつ買いに走ったり、他のを買っておいてよかったと無駄遣いを言い訳したり。
絶対にごちゃごちゃな書き込みが増えていくのに、年内に書き込む新年のスケジュール
には書き損じは厳禁です。
プレゼントにスケジュール帳やカレンダーを贈るのも、半分は自分が買いたい(使いた
い)気持ちがあるからでしょう。すごく可愛い!欲しい!だけど、これは私のキャラじ
ゃない。でも買いたい!と、そのカレンダーを喜んでくれそうな友人を思い浮かべ、1
年、使ってくれたら嬉しいなと、人から与えられる幸せにスライドできて、楽しいプレ
ゼントになります。

                               03.12.22 WADA


無断転載禁止 掲載:アーク編集室

TOPpage