Arts Calendar/column

アーツカレンダー<コラム>のページ


2003年11月

森美術館

10月10日にオープンした六本木ヒルズの森美術館に行ってみました。50何階だかにある
美術館へのエレベーター乗り場まで。「お並び頂いておりま〜す」という列がエレベータ
ーの扉のはるか手前まで伸びていて、そこで回れ右で帰ってきました。森美術館は展望フ
ロアにあり、入場料金は展望台+美術館で1500円。展望台だけを目的に行ったとしても
美術館料金込みと言われれば、ついでに美術館も、と思うのは人情。美術館は予定外の人
も含めて混雑しているであろうことは予想がつきます。私はあとの予定もあり、ひとりで
行ったので展望台込みでも見る気はなく、混雑しているなら美術館もいいや、と帰ってき
たのです。

ゆっくりと美術館を見たかった人は敬遠し、込み料金なら見なきゃ損という人には美術館
も展望台も見せるシステムだと思います。前者はたぶん美術館観賞後、(感動的だったら)
六本木ヒルズでなく落ち着けるところでお茶飲んで余韻に浸りたい、ということになり、
後者は並んで待ったとしても六本木ヒルズの話題のお店でお茶飲んでお買い物して行こう、
という人だと思います。六本木ヒルズにお金を落としてくれるお客さんは優遇し、そうで
ない人は来なくてもいい。と言われているような気もするのです。
六本木ヒルズの本屋さんは品揃えが面白いというので、そこも見たいと思っていましたが
「いいや、もう」。

美術館でいいものを見た後に、書店に行ったりすると絶対に関連した本をあれこれ買って
しまうでしょう?そういう人の流れも考えればいいのにと思いました。新宿のサザンシア
ターと書店や以前の池袋西武の美術館と書店みたいに。
準備にたいへん時間をかけた美術館が、どんな展示方法・設備を見せるのだろうと楽しみ
にしていたのですが、六本木ヒルズの混雑自体が収まるまで行くことはないのかなあ。昨
年オープンした丸ビルは1年たった今、ようやく落ち着きはじめました。森美術館も1年く
らい待たないとゆっくり見られないかもしれません。

                               03.11.3 WADA

メール

電子メールは味気ないとか、ワープロ文字での手紙はつまらないとか、「機械」ものは
評判がよくないようですが、そんなことはないです。今、友人からのメールが届き、と
ても嬉しい中これを書いています。友人にちょっとしたアドバイスをして、それをとて
も喜んでくれたメールです。携帯電話から3本分にもなる長いメールでした。携帯電話
の小さなボタンで、そんな長文を打ってくれただけでも嬉しい。感激の気持ちをリアル
タイムで届けてくれると、それを共有できます。「さっきのアドバイス、どうだったか
な?」と気にかけている時に返事が届くのもほっとするし。

個性が感じられない、とも言われますが、そんなことは決してない。送信者を確認しな
くても、文面を見ると誰からのメールだかわかります。漢字の使い方や、顔文字や記号
の使い方、誤字脱字にさえ個性は現われます。「機械」ものの利点はもうひとつ。出し
たメールを自分でも保管できること。自分の意見に責任を持つようになるし、やり取り
を反芻して、いま一歩深く考えあうこともできます。刹那的な黒ヤギさんと白ヤギさん
の歌は好きですけどね。

そういえば、手書きで手紙を書いたのは、もうずいぶん前のことのような気がします。
私が手書きを避けるのはひとえに悪筆のせい。この字で手紙を書くのは、却って失礼だ
ろうと思うほどの悪筆なので。せっかくの美しい和紙の便せんも、きれいなイラストの
便せんも、この字で書いたら台無し。そう思い、ワープロやパソコンの普及は大歓迎で
した。だけど、手書きの手紙は、私以上の悪筆だとしても貰うのはすごく嬉しいです。
手紙という形でなくても、ちょっとしたメッセージやメモくらいの小さな紙片でも、人
様から私だけへのものだと思うと嬉しい。チケットの裏、のようなものでも後生大事に
とってあったりします。逆にそういうもののほうが宝物感がつよいかも。ただ、私が書
いたものをそうまでして保管するのは、やめてほしいんですが。

                               03.11.10 WADA

迷信

子供の頃、両親や祖父母に言われた「迷信」。いまでも、何かの拍子に思い出して、気
になることがあります。「夜、爪を切ると親の死に目に会えない」とか「夜、口笛を吹
くと蛇が出る」とか。土地によっていろいろと違いもあると思います。今では、それを
守ってたら爪を切る暇がなかったりするんですが、昔はそれなりに確かな根拠もあった
ようです。「夜、爪」は、頼りない電灯やろうそくの明かりしかない頃、夜に刃物を使
うのは危険だから。「夜、口笛」は非常時の合図(呼子の笛?)とまぎらわしいから。
というのが理由らしい。初めから、そう説明してもいいのではないか?と思わなくもな
いですが。
と言っても、気になるのは、雨の日に新しいものをおろすとそれを身に着ける日はいつ
も雨になる。という迷信。これだけは、信じる・守るという人も多いみたい。この日の
ために買った新しい服、靴。その日が雨だとおニューが汚れそう、痛みそうで嫌だけど、
せっかく用意したのがあるのに、汚れても惜しくない服で出かけるのも悔しいし。この
後、この服を着る日はずっと雨なのかと思うと。。。そんなに毎回、毎回、雨が降るわ
けはないんだけど、やっぱりケチがつく、と逡巡してしまいます。

                               03.11.17 WADA

Happy?Monday

また月曜日がお休みか!とカレンダーを見て眉間にしわを寄せています。今週の月曜日
は「ハッピーマンデー」での休日ではなく、日曜日にぶつかった勤労感謝の日の振替休
日ですが、「ハッピーマンデー」に大賛成の人っています?10月10日はやっぱり体育
の日じゃないと運動会の気分にならなかったり、月曜日が休みっていうだけで、何の日
だかわからなくなって「祝日」の意味・意義が感じられません。

土日プラス1日の3連休で旅行しやすい休日に、という目的らしい「ハッピーマンデー」。
混雑しそうだし、休日割増料金になるのに、旅行しようする人はあんまりいない。私の
周りでも結局だらだら過ごす日が増えただけ、という人が圧倒的。そして、皆が口を揃
えて言うのは「水曜日とか木曜日、週の真ん中に休日があるのが、どんなに嬉しかった
か!」。同じ「だらだら」にしても3日間だらだらしてると、その月曜日は自己嫌悪を
感じるようになり、「blue monday」ならぬ「blue tuesday」で火曜日がいっそう憂
鬱に重たく感じます。全然Happyじゃないわけです。ところが水曜日あたりに休日があ
ると、「だらだら」も「癒し」なんですね。出掛けなくても温泉でリフレッシュするく
らいの利き目があり、今週もあと2日がんばろっと思えるんです。

さらに。土日休みの週休二日制の人だけを対象にしてるのは変。3連休が増えた分、自
分のスケジュールでの連休が取りにくくなった人もいるし、美術館・博物館や理容店な
ど、月曜定休の人達にとって、これほどの「悪法」はないでしょう。もともと「人が休
みの時に働く」休日設定ではあっても、3連休ずっと働くっていうのは嫌だと思うな〜。
その分、別の日にお休みがとれるなら嬉しい「ぽっかり休日」を楽しめるかもしれない
けど、友人の美容師さん曰く、「他の職業の友人と会えなくなった」そうです。

                               03.11.24 WADA


無断転載禁止 掲載:アーク編集室

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