Arts Calendar/column

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2003年5月

唱歌

唱歌や童謡を特集したテレビ番組。気がつくと祝日に放送してたりします。最近もGW中の午前中にやってました(再放送だったかも)。何気なく見ていたのですが、なんだか、だんだん「むかついて」きました。唱歌や童謡を廃れさせないため、いい歌だと啓蒙する趣旨の番組だと思うのですが、登場して歌うのは声楽家や熱唱タイプの演歌歌手。きれいな曲だと思うのも初めのうちだけ、アクが強くて耳障りにさえなってきます。自分で歌ってなんぼのもんでしょう?唱歌って。何言ってるか、わからないほどのソプラノとかいるし。
テレビに合わせて鼻歌が出てきたりもするのですが、そのキーの高さや「歌い上げる」姿勢についていけません。オペラ歌手と一緒になんて歌えるもんじゃない。元コーラス部の母が一緒に歌おうとしてましたが、かなり壮絶な苦労をしていました。
かといって下手な歌手に歌われるのも。。。声の落ち着いた俳優さんが、リラックスして歌ってくれればなぁ。地声に近い感じで、普通に歌うほうが歌詞もすっと耳に入ってくると思います。そうすると言葉のひとつひとつにも、いい表現だなぁと感じる余裕も出てくると思うのです。

                               03.05.05 WADA

よさこい分家

最近、大きな野外イベントのパレードでは、全国的に本家・高知県の「よさこい」、その分家・北海道の「よさこいソーラン」のさらに分家、の踊りつき民謡(?)パレードが大はやりしています。サンバとかジャズダンスとかバトンとか専門的な技術が必要なものとちがって、日本人の感性でオリジナルの振付けができるのが魅力かもしれません。しかしいくら情報化社会だとはいえ、判で押したように全国どこのイベントも「よさこい」分家になってしまうのはいかがなもんでしょう?

それにあの格好は一体、、、○○族とどうちがうんでしょうね。『公衆に不安若しくは恐怖を覚えさせるような特異な服装若しくは集団名を表示した服装で、い集、集会若しくは示威行為(多数の者が威力を示して行進又は整列をすること)』(某市の○○族追放条例より)する姿に思わず、条例違反で捕まらないのかなあ…、なんて心配してしまいます。それにパレード中の音楽のうるさいことといったら、○翼宣伝カーの数倍の音量で、完全に騒音公害の域に達しています。私などイベントの仕事で否応なくすべて至近距離で聞かされるので、今年は耳栓を用意して対応しました。

それにしても彼らの姿は、時代劇に登場する旗本のオニーサンたちの格好とそっくり。結局、現代においても日本の祭り文化は、そういう人たちが集結して派手に盛り上げてくれるものなんでしょうか?

                               03.05.12 taki

うつわ

日本の食器、というか焼きもの、特に土ものと言われるようなものは、料理が引き立つような盛り付けが素敵なんですが、食べやすいか?というとそうでもないと思います。自由な造形の大皿に盛り付けられると、なんてことない焼き魚でも「おいしそう!」な感じはするのですが、「用の美」にはなってないと思います。家で皿洗い担当の私としては、土ものの皿はできるだけ避けてもらいたい。使う前によく水を含ませておかなければならないし、洗うのも重いし、面倒だし、食器棚にしまうにも収納しにくいし。カトラリーが当たる音はちょっとヤな感じだし、お箸は削れてしまいそうだし。魯山人ふうの器が大好きな母と、そういう器を扱うお店にいくと大変です。「あら、このお皿に○○を載せたらいいわよねぇ」と言う母と「誰が洗うと思ってるの?しまうとこもないでしょ!」と言う私。
そういう器は、器そのものの美しさ、料理が盛られた美しさまでしか、値打ちがないのだろうか?とちょっと考えてしまいます。食べるときやその後の機能性は無視されているようなのが不思議。焼きものの歴史からみると、土ものというのはたぶん原始的な器だと思うのです。使いにくいのに、ずっと生き続けて、観賞用だけにもならずに、普通の家庭の食卓に日常的に乗ってたりする。「このお皿はあとが大変なんだってば〜」と言いながらも、やはり「美味しそう」は、最強の武器なんですね。

                                03.05.19 WADA

五月

晴天続きのイメージのある5月だけど、東京の日照時間は5月前半で10時間未満だったとか?海外のもめごとや国内の不景気やSARSの流行など、生活がすっかり曇天で、実際のお天気の悪さと気分とがすっかりシンクロ。「そういえば晴れないよね〜」とあまり気にも留めずにいた。
ようやく晴れた日、会社の帰りに久し振りの寄り道。夜7時でも、まだ明るい!ジャケット着なくても寒くないどころか、ちょっと頑張って歩いたら、汗ばむほど。やっぱり晴れてると気持ちがいい。気候がいいと用事もすべてサクサクと片付いて、まだまだ時間もたっぷり残ってる。
楽しみにしてて買ったのに「気分じゃないな〜」と聴いてなかったCDを聴くにもいい陽気だし、ダージリンの新茶も奮発して買ってしまおうかという贅沢な気分にもなる。
私の場合なら「晴耕雨読」の逆になるけど、お天気によって一日のプログラムが変わる生活もいいなぁと思う。でも、5月なら、雨に洗われる新緑を眺めながら、美味しいお茶を煎れて、静かに読書するのもいい。そういえば、晴れも雨も五月晴れに五月雨。5月はどっちもいいということね。

                               03.05.26 WADA


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