Arts Calendar/column

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2003年4月

裏打ち

先日、郊外の住宅地にぽつんと立っているホールで親子向けのイベントを実施しました。業界内の話で恐縮ですが、私の会社(広告代理店)では音響照明業者さんのお弁当を用意しない習慣です。でも今回は周囲にコンビニすらないホールというのがちょっと心配だったので、事前に業者さんに電話して、音響照明スタッフの弁当代を内緒で見積りに含めておくよう言っておきました。
当日は朝から雨。バスを降りてからホールまで少し距離があり、足の裏が冷たくなってくるのを気にしつつ雨の中をホールに向っていると、私の横にすっと車がとまり、中には音響照明会社の人が・・。
単なる偶然なのに、なんだかとってもうれしかった。会場に来てくれた子どもたちにも、裏方のこんな雰囲気が通じたでしょうか?

                              03.04.07 taki

年度末道路工事

毎年、2月3月ごろになると、あちこちで道路工事を見かけるようになります。
昨日まで普通に通っていて、別に危険も不便も感じなかった道が掘り起こされ、通行止めになり、そのほうがよほど不便なんだけど、ってやつです。年度末の道路工事については、余った予算を使い切るために無理やり掘り起こしてる、なんてよく言います。それが噂か真実かはわかりませんが、国土交通省は、この問題に関して今年度か来年度から、一度掘り起こした道路は5年間掘り起こさないというような決まりを作ったらしいです。その道路も全国のすべての道路が対象ではなく、指定された道路ということで、なんか違うんだけどな、という感じです。
さて、年度末道路工事の実害。うちの近所では今ギプスが大流行!コンビニのおばさんとお菓子屋さんのおばさんと、てっちゃん(秋田犬)のお父さんと、△△さんのご長男。わずか半径100メートルほどの中、顔見知りばかり5,6人がギプスをつけています。雪や雨のあと、道路工事の現場で転んだという人ばかり。
スキーで、という人もいましたけどね。東京は2月3月に雨や雪が降ることが多いのです。ほんの少しの雪でも夜の間に凍結してしまい、出勤時には足下が恐いことがよくあります。濡れたアスファルトに砂がこぼれていると確かに滑りやすいし、水溜りを気づかって置かれた板切れが逆に不安定だったりします。どの季節なら転倒者がないか、というのは無理な話でしょうが、やらなくてもいい工事で転んだというとやりきれなさも倍増。工事中に作業のかたへのいわれなき苦情(いやみ)も多いとか。工事を請け負う業者も頭の痛い工事だそうです。というのは、うちの母が●●市役所発注の道路工事現場で骨折。お見舞い&謝罪に来た土木工事業者の愚痴でもありました。
                                03.04.14 WADA

公衆電話

少し前の天声人語にも書かれていましたが、本当に公衆電話を見かけなくなりました。やはり携帯電話での事故の恐れがある病院では、公衆電話が健在ですが。ふだんは携帯電話を持ち歩いているので、公衆電話がないことに気付かないし、なくても不便を感じませんが、携帯電話が使えない状況では公衆電話がたよりです。ところが、そういうときに限って、悪夢を見ているように公衆電話がないのです。
私の経験した「困った事態」は、携帯電話が急に故障した時。そういうときに限って、友人と待ち合わせしてるものです。しかも「駅についたら電話するね」なんていうアバウトな約束をしてるもんです。「携帯電話が壊れた」と会社のパソコンからメールを送ったものの、出先では私は電話を受けることができない。だから、まめにこちらから電話を架けようとするものの、公衆電話がない!大きなビルのロビーなら、と思って探しに行ってもない!

汗だくになって、やっとみつけるとコインが使えない電話。横にはテレホンカードの自動販売機がありますが、1000円のカードのみ売ってます。携帯電話が使えないのは、たぶん今日だけ。なのに1000円のカードを買ったら、使い切るまでに何年かかるんだろう?しばらく葛藤したあと、泣く泣くカードを買いました。ようやく友達の携帯電話にかけたのに、出てくれない…。登録してある電話番号以外は、電話に出ない主義だと言ってたけど、だから携帯が壊れたってメールしたんじゃないか〜。結局、連絡がとれないまま、約束のお芝居の開演時刻。受付にチケットを預けて、私一人、席に着きました。でも、「預けた」ということさえ伝えられなかった。買った1000円のカードは、やはりその日しか使うことはなく、穴が1つ孔いただけでお財布に入ってます。「○N○もあくどい商売するよな〜」とカードを見るたびに思います。コインが使える公衆電話も100円玉のみ、おつりなしのものばかりです。
携帯電話がなかったころには、「連絡がつかなくて」というとき、どうしてたんだろうと思います。でも、その頃には、「携帯電話(かEメール)でしか連絡がとれない友人」という存在そのものがなかったと思います。

                               03.04.21 WADA

こいのぼり

土曜日の昼間に電車に乗りました。朝夕の通勤時は貴重な睡眠時間なので、車窓を眺めることもなく、季節の移り変わりにも気付かなかったのですが、久しぶりの昼間の電車から、鯉のぼりが見えました。「鯉のぼりだよーーっ」とちょっと感動しました。ビルや高層マンションのない一角にすっと伸びた2本の竿に、2組のこいのぼり。悠々と風をはらんで、ほんとうに気持ちよさそうにおもしろそうに泳いでました。4月の半ば過ぎの日でしたが、その鯉のぼりを見るまでは、端午の節句が近いなんてまったく頭にありませんでした。通り道になってるデパ地下の和菓子店の柏餅や粽には、毎日、後ろ髪ひかれていたんですけどね。

なんで気付かなかったんだろう?とつらつらと思ってみると、いつも雛祭りが終わると同時にテレビに流れる五月人形のコマーシャルを今年は見てないと気付きました。テレビ自体、あまり見なかったのですが、でも、それにしても。英雄とか戦とか鎧とか、今年はそういう勇壮なものに敏感な時だったからでしょうか。
そこまで、考えなくてもいいのになぁと思いますが、テレビコマーシャルに食傷せずに見た鯉のぼりのきっぱりとした色合いは、いつもの年より、とても新鮮に見えました。菖蒲の花の濃い紫と葉の深い緑も大好きな色合わせのひとつです。

                               03.04.28 WADA


無断転載禁止 掲載:アーク編集室

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