Arts Calendar/Art's Report site/《YAMAsan no Live_bibouroku》'17.12. 8.


vol.300

'17.12. 8.

横坂源チェロリサイタル

会場:高知市文化プラザかるぽーと小ホール

 なかなか厚みのあるいい響きだった。やはりアコースティックの弦の生音は、実にいい。高低差もさほどないすぐ目の前の位置で聴いたからか、普段なら聴き取れない微妙な金属音まで微かに聞こえ、何だか新鮮だった。もしかすると金属のプレートが影響しているのかもしれない。

 本人の弁にもあったように、前半後半それぞれにバッハの『無伴奏チェロ組曲』を配したバッハ中心のプログラムとのことなのだが、前半ではバッハの2番よりも、その後に弾いたリゲティの無伴奏チェロ・ソナタのほうが、なかなか見せる演奏で目を惹いた。

 後半に配した1番は改めて名曲の程に感じ入ったが、最も面白かったのはプログラムの最後に演奏された黛敏郎の『文楽』で、三味線を模した響きが撥の音まで聴ける作品に、ちょっと感心した。

 横坂源の演奏は、力強い若々しさに満ちていて、また、身のこなしも颯爽としていて気持ちが良かった。前半最後の小曲ルトスワフスキの『ザッハー・ヴァリエーション』の短く緊張感に満ちた演奏もなかなか良かったように思う。



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