Arts Calendar/Art's Report site/《YAMAsan no Live_bibouroku》'16. 7.13.


vol.268

'16. 7.13.

劇団青年座公演『ブンナよ、木からおりてこい』 (高知市民劇場第321回例会)
会場:高知市文化プラザかるぽーと大ホール

 前回例会がオペラシアターこんにゃく座の『オペラ ネズミの涙』だったから、ネズミの次はカエルかよ、と動物の擬人化による物語をあまり好まない僕は、いささか意気消沈していたのだが、さすが青年座。1000回を超える公演をしているだけあって、よくできていると思った。何と言っても、役者の身体の切れというか、所作、身のこなしが素晴らしい。よく鍛錬されていると感じた。回り舞台の使い方も面白く、無数のシャボン玉が舞台上から溢れ出る場面は圧巻だった。

 若いブンナ(逢笠恵祐)が見聞を広め、思索を深めて椎木から降りてくる、象徴性に富んだ物語に共鳴するには、僕は少々歳を取り過ぎてしまったが、なかなか良い作品だと感じた。

 ふと思ったのは、姥蛙(佐野美幸)が農薬で失明するエピソードは、水上勉による作品の時点で既にあったものなのか、それとも小松幹生による補綴の部分なのかということだった。なんとなく後者のような気がしている。


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