Arts Calendar/Art's Report site/《YAMAsan no Live_bibouroku》1.31.


vol.257

'16.1.31.

“ラ・ヴィ・アン・ローズ” ライブ
会場:中町Bar

 高校の同窓生がやっている呑み屋で、高校の別の同窓生がベースを担当するシャンソンライブを聴いてきた。
 先ごろ綴ったばかりの『往きて還らず』の読書感想文( http://www7b.biglobe.ne.jp/~magarinin/2013j/43-2.htm )で音源を引用していた『巴里の屋根の下』から始まったライブで、三十余年ぶりに生を聴きながら、ほろ酔いで聴くシャンソンは実に良いものだと改めて思った。おまけに、アンコール曲は、僕が最初に好きになったシャンソンである『ばら色の人生』だった。高校時分に確かニッポン放送の“日立ミュージック・イン・ハイフォニック”で聴いて好きになった曲だとの記憶がある。
 僕がシャンソンのライブを初めて経験したのは、二十歳の冬、パリのシャンソニエでカルヴァドスを飲みながら、友人たちと過ごした宵で、それに味を占め、銀座の銀巴里にも二三度行ったような覚えがある。高知に戻ってからは、シャンソニエなどあることも知らずにいたので、二十代の時分に金子由香利が来高したとき、コンサートホールで聴いたくらいだ。
 ワンドリンク付きのアルコールを口にしながら、そんな昔のことを思い出し、とても気分の良いひと時を過ごした。
 第一部での残りの4曲は、『サンジャンの私の恋人』『真夜中の居酒屋』『告別式』『街角のアヴェ・マリア』。最後の『街角のアヴェ・マリア』がとても気に入った。
 休憩中もピアノとベースは、ずっと演奏を続けてくれていて、なぜかシャンソンではなく、『テイク・ファイヴ』と『マイ・ウェイ』だったが、同窓生の宮川毅のベースがよく聴けてよろしかった。
 第二部は、『再会』から始まり、『あきれたあんた』。そこでなぜかファドを2曲ということで『難船』『仲間達のファド』となった。四年余り前に東京で「高柳卓也・小暮はな“ポルトガルからの風”( http://www.arts-calendar.co.jp/YAMAsan/11/9-2.html )」を聴いたが、高知にファドを歌いたい人がいるとは思い掛けなかった。そのあとは『それぞれのテーブル』『黒い鷲』と続いて第二部が終わった。僕が最も気に入ったのは『それぞれのテーブル』だ。
 選曲も良く、小娘には出せない大人の味わいをしっかと伝えてくれた澤田ひいろのヴォーカルと、品のいい劇性を豊かに醸し出していた北川かよのピアノがともに、とても素敵だった。


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