Arts Calendar/Art's Report site/《YAMAsan no Live_bibouroku》 7.15.


vol.245

'15. 7.15.

“三浦良樹 with 高知のジャズメン”

会場:Cafe and Dining ZERO 

 2ndセットは少しバランスが崩れたように思うけれど、実に歯切れのいいご機嫌な演奏で、とりわけ1stセットは素敵だった。
 チラシに掲載されていたメンバーは、三浦良樹:ギター、山地高:テナーサックス、津村敦:トランペット、岡崎泰弘:エレクトリックベース、吉川英治:ドラムだったが、当日はパーカッションの榎並谷典容が加わった6人編成だった。メンバーの津村がかつて長らくニューヨークで活動していたらしく、エレクトリックギターの三浦とは、その頃に知り合ったそうだ。日本に戻ってきたときに高知に招いてセッションを楽しんでいるらしい。
1曲目の『ソング・フォー・マイ・ファーザー』の出だしは少々のったりした感があったが、ソロがなかなか良くて、テナーサックスやギターに聴き惚れた。2曲目『クラウディア』(?)のソロ演奏は、トランペットも、ソプラノに持ち替えたサックスもさらに力が入り、ギターが立って演奏を始めた。
 3曲目は、ギタートリオに転じた『ビー・マイ・ハズバンド』で、ドラムが歌も聴かせ、セクステットに戻ってからは三浦良樹のオリジナル曲を2曲続けた。『ソング・フォー・ミスター』も『ナイト・オブ・アフリカ』も、ともにいい曲だったが、特に『ナイト・オブ・アフリカ』が素晴らしく、いかにもアフリカのサバンナを思わせるような神秘性を湛えた美しい曲で、ミュートによるトランペットとソプラノサックスによる響きが利いていたように思う。
 1stセットの最後は『ランブリング』でベースがなかなかかっこよかった。
 休憩後の2ndセットは、三浦良樹のオリジナル曲で始まり、『ソング・フロム・ジ・オールド・カントリー』とパワフルな演奏が続いた後、1stセットと同様に吉川のヴォーカルによる『サムタイムズ・アイム・ハッピー』をトリオで演奏。4曲目は、トランペットの風のそよぎのような響きが物珍しかった和の馬子唄のような曲で、最後の曲となった『フンギー・ママ』は、会場にいた高橋豊のアルトサックスを加えた7人編成で盛り上げ、ドラムとパーカッションのツイン演奏が目を惹いて楽しかった。
 それにしても、これだけのグレードの演奏が僅かに20人ばかりの客でしかないのはいかにも勿体ない気がしたが、ある意味、とても贅沢な時間でもあったように思う。


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