Arts Calendar/Art's Report site/《YAMAsan no Live_bibouroku》 4.24.


vol.239

'15. 4.24.

スパニッシュ・コネクション〜 CD「A Mi Manera」発売記念ライブ 〜
会場:Cafe and Dining zero

 半年ほど前に「パノラマ」で聴いたライブ(http://www.arts-calendar.co.jp/YAMAsan/14/9-17.html)と演奏曲が曲順も含めてほとんど同じだったが、キレと創意に富んだ美しい響きに、気持ちよく楽しいひと時を過ごした。
 オープニングは『星のフラメンコ』ではなく、幻想的な趣のアレンジが印象深い『星降る街かど』に替わり、「新・三銃士」からは『愛の剣』ではなく、『アトスのファルーカ』になっていた。その『アトスのファルーカ』では平松加奈のバイオリンの力と気合の入った演奏が印象深く、とりわけ強い創意を感じさせてくれた『ハバネラ』の演奏で目を惹いた吉見征樹のタブラもさることながら、4曲目の『愛しくも切なく』のフラメンコギター(伊藤芳輝)の美しい旋律と表情豊かなバイオリンの演奏に最も心惹かれたような気がする。
 休憩後の第2部の始まりは前回と同じくギターソロながら曲目は『ジャニーギター』で、続く『チャルダッシュ』『タブラのソロ〜鳥の歌』は前回と同じながらも、プログラム最後の『恋のアランフェス〜伝説の風』の前に『イパネマの娘』が加わっていた。この曲での吉見征樹のタンバリンが圧巻で、これがタンバリンなのかと驚くような様々な響きが繰り出されていた。でも、第2部で僕が最も気に入ったのは、やはり『伝説の風』だ。このグループの演奏は、既成曲よりもオリジナルのほうがバランスがいいように思う。既成曲だとより強く創意を働かそうとする傾向が窺えて、確かに面白味はあるものの、少々凝った感じが前面に出てくる気がする。オリジナル曲のほうで感じる創意くらいの程のほうが、僕には合っているように思った。
 会場の Cafe and Dining zero には、初めて来たのだが、ゆったりした空間の具合と音楽色の強さがいい感じで、先着サービスとして振舞われた“お刺身”が美味で嬉しかった。また、予定時刻を過ぎていたらしく伊藤芳輝が求めた了解に応えてくれてアンコールが1曲だけ添えられたことも嬉しかった。
 それにしても、思った以上に客数が少なくて驚いた。そして、これだけ少なくこじんまりとした演奏会ならば、音響装置を通さない生音だけでの演奏を聴いてみたかった。音量のバランスを取るのが難しくはなろうが、とりわけタブラの響きがどのように聴こえてくるのか知りたかったように思う。

演奏曲
1.星降る街かど
2.禁じられた遊び
3.人形活劇『新・三銃士』からアトスのファルーカ
4.愛しくも切なく
5.『カルメン』からハバネラ
【休憩】
1.ジャニーギター
2.チャルダッシュ
3.タブラのソロ〜鳥の歌
4.イパネマの娘
5.恋のアランフェス〜伝説の風


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