Arts Calendar/Art's Report site/《YAMAsan no Live_bibouroku》12.12.


vol.255

'15.12.12.

高崎元宏カルテット feat 吉岡英雄 at 木馬
会場:ジャズ喫茶「木馬」

 この一か月ばかりの間に高崎元宏[pf]・吉川英治[ds]がベーシストを違えたトリオ演奏をする三つのライヴを聴いてきたわけだが、サードナイトの今宵は松山から吉岡英雄[b]が参加していた。+1の管楽器も前二夜の津村敦[tp,fh]から本来の下元文博[ts]が加わるカルテットとなり、ライブタイトルをカルテットとしただけあって、トリオでの演奏は前半・後半それぞれの1曲目だけになっていた。
 吉岡のベースが外連味のない重しの利いた渋い響きを聴かせていたからか、ファーストナイトのセッションの和やかさやセカンドナイトの伸び伸び感とはまた違った、スマートでしゃれた軽やかさを醸し出すバランスのよさが全体的に印象に残る演奏だったように思う。降雨に見舞われ車で送ってもらったおかげでグラス一杯の水割りを飲みながら楽しむことができたのだが、ちょうどそれに相応しい大人っぽい演奏だったように思う。
 前半の演奏で最も気に入ったのは、ファーストナイトでも演奏した僕の好きな『ノー・モア・ブルース』で、前回は吉川のヴォーカルが入っていたが、今回はヴォーカル抜きでじっくり音を聴かせてくれた。前半最後の『Well,You Needn't』は、セカンドナイトの前半でも最後に置かれていた曲だが、そのときとは違って抑え気味だったピアノに替わり、ドラムスの演奏が目を惹いた。
 後半の演奏でも、2曲目の『ホームストレッチ』で発揮した吉川の張りのあるドラミングのパワーに引っ張られるような形で、高崎のピアノもよく鳴るスタイルに転じた気がしたが、この曲からしばらく活気のある演奏が続いたような気がする。昨年夏にも見覚えのある客席からの参加によるツイン・ヴォーカルによる『さらばジャマイカ』も楽しく、『オール・オブ・ミー』でのピアノがなかなか気に入った。
 そんななか、後半の演奏で僕が最も気に入ったのは『身も心も』だったのは、やはりグラス一杯の水割りが効いていたからなのかもしれない。クラシカルな味のあるテナーサックスとピアノの演奏が心地よかった。そして、プログラムの最後に置いた『デル・サッサー』でのドラムスのパフォーマンスに見惚れ、愉しい気分で家路につくことができた。

演奏曲
1.Everything Happen To Me
2.Cheda De Saudade(No More Blues)
3.For All We Know
4.Black Orfeus 5.Soultraine 6.Well,You Needn't
【休憩】
1.The Good Life
2.Homestretch
3.Here's That Rainy Day
4.?
5.Jamaica Farewell
6.All Of Me
7.?
8.Body And Soul
9.Del Sasser
アンコール曲:Fungii Mama


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