Arts Calendar/Art's Report site/《YAMAsan no Live_bibouroku》11. 6.


vol.252

'15.11. 6.

幹の会+リリック プロデュース公演 『王女メディア』(高知市民劇場第317回例会)

会場:県民文化ホール・オレンジ

 女性の利口さというものの浅ましさ、タチの悪さを、2500年前から男たちは言上げて来たのだなぁと、エウリピデスによる超古典のギリシャ悲劇を観つつ、改めて思った。
 前回の例会で観た前進座公演の歌舞伎と呼応するようにイアソン(山口馬木也)の妻メディア(平幹二朗)のみならず、乳母も土地の女たちも全て男優が演じながらも、歌舞伎の女形のような演じ方は確信的に排している舞台の醸し出すパワフルな造形力が、何とも因業な物語に辟易とする暇を与えずに運んでいたような印象が残った。
 それにしても、アテナイ王アイゲウス(廣田高志)を口説き、誓いを強いて我が身の寄せ場を確保してから、連れ子となる幼い息子二人を葬って、自身の憤りと恨みの腹癒せを被害者面して敢行する周到さを“浅はかな利口さ”とする悪意には、女性に対する生半可なものではない想いがあるように思えて仕方がなかった。


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