Arts Calendar/Art's Report site/《YAMAsan no Live_bibouroku》11.14.


vol.253

'15.11.14.

たかさきトリオ at 木馬
会場:ジャズ喫茶「木馬」

 三か月ぶりのたかさきトリオ【高崎元宏[pf]、吉川英治[ds]、北村希代[b]】は、+1が下元文博[ts,as]ではなく津村敦[tp,fh]となっていたが、前回同様にとても寛いだアット・ホームな心地よさに溢れる楽しい演奏だった。後半の2曲目までトリオでの演奏が続いたのだが、オープニングの『デューイ・スクエア』は、ドラムスが強すぎて少々バランスの悪い響きになっていたように感じたが、スティックからブラシに持ち替えた2曲目の『アイ・ラヴ・ユー』からバランスが良くなり、高崎のピアノが軽やかに“おしゃれな恋の感じ”を醸し出していて、トリオで演奏した12曲のなかでもお気に入りの演奏となった。北村のベースで始まりベースで締める、しっとりした『愛するポーギー』に続く『ホールド・バック・マン』の演奏は、スティックによる快活なドラムソロともども大いに気に入った。
 MCの高崎によれば、この日の曲目にはガーシュウィンを積極的に取り上げたそうで、5曲目6曲目と続けたなかでも確かに『魅惑のリズム』のピアノに冴えを感じた。前半の最後の曲クリフォード・ブラウンの『ダフード』の演奏がまたなかなか良かった。
 休憩を挟んでの後半は、軽快で調子のいい演奏での『誰かが私を愛してる』で始まり、カエターノ・ヴェローゾの歌声でむかし愛聴していた『想いあふれて』を吉川が歌ってくれて、懐かしくもいい気分になり、『ハロー・ドーリー』で加わった津村のトランペットの響きになかなか艶があってよかった。ちょうど会場に来合わせて並んで聴いていた高校の同級生も感心していたように思う。その津村がフリューゲルホーンに持ち替えて味のある響きを聴かせてくれた『オール・ザ・ウェイ』は高崎の奏でるピアノの旋律の美しさも相まって、後半の曲目のなかでのお気に入りの演奏となり、続くトランペットでの『Just A Closer To Walk With Thee』の演奏も気に入った。
 トリオに戻って清やかなピアノで始まった後半6曲目の『ニューヨークの想い出』で再び吉川のヴォーカルを愉しみ、後半7曲目8曲目は日本の楽曲をカルテットで演奏するという構成になっていたが、浅川マキの『港町』の作曲者は山下洋輔だそうだからまだしも、三橋美智也の唄った『達者でナ』のジャズ演奏がなかなか面白かった。とりわけピアノがかっこよかったように思う。
 アンコールもトリオとカルテットでそれぞれ1曲となっており、最初のトリオでの演奏『ドック・オブ・ベイ』は吉川の声質に合った選曲がされていたばかりか口笛がなかなか決まっていた気がする。六月のライブでもよかった『ファンジー・ママ』をカルテットで演奏し、津村に少々酔いが回っていた気もするが、よい締め括りになっていた。

演奏曲
1.Dewey Square
2.I Love You
3.I Loves You,Porgy
4.Hold Back Mon
5.But Not For Me
6.Fascinating Rhythm
7.Daahoud
【休憩】
1.Somebody Loves Me
2.Cheda De Saudade(No More Blues)
3.Hello Dolly
4.All The Way
5.Just A Closer To Walk With Thee
6.New York State Of Mind
7.港町
8.達者でナ
アンコール曲1:Sitting On The Dock Of The Bay
アンコール曲2:Fungii Mama


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