Arts Calendar/Art's Report site/《YAMAsan no Live_bibouroku》8.30.


vol.223

'14.8.30.

高崎元宏トリオ
会場:ジャズ喫茶「木馬」

 前回(http://www.arts-calendar.co.jp/YAMAsan/14/5-31.html)に続きトリオ【高崎元宏[pf]、吉川英治[ds]、西村公孝[b]】で演奏していた高校の級友率いるバンドで聴くジャズは、年に数回の僕の憩いのジャズライブなのだが、水割り2杯ほろ酔いで、イイ感じの気分になって帰宅した。
 軽快に始まった『ヤードバード組曲』は、何年か前に、ドラムスの吉川率いるEIJI TRIOでも演奏していたように思った。2曲目の『メモリーズ・オブ・ユー』は、僕のとても好きな曲なのだが、途中の転調がちょっとかっこよく、お気に入りの演奏だったが、第1部7曲のなかで一番よかったのは、ぐっとアップテンポに変わった次の演奏『リラクシン・アット・カマリロ』だったように思う。去年の秋のカルテットでも演奏していた馴染みの曲だからかもしれないが、息が合ってて楽しげで、ウッドベースとドラムの響きがバランスよく効いていたような気がする。
 4曲目に演奏された映画『ティファニーで朝食を』の主題歌『ムーン・リバー』は、それにふさわしく宝石を散りばめたように沢山の装飾音を加えたピアノで始まったから、なかなか気が利いていると思ったのだが、高崎のMCによると、ヘンリー・マンシーニの曲だとは知りながらも『ティファニーで朝食を』の主題歌だということを知らなかったようだ。5曲目は、ドラムスの吉川がボーカルも務めた『ワーク・ソング』。ここでスティックに持ち替えたドラムスの張りとキレのある響きが実に効いていたように思う。6曲目は、ベースの西村がボウイングを入れていた『イン・ザ・ウィー・スモール・アワーズ・オブ・ザ・モーニング』。
第1部最後の曲は、ラテンの『ティコ・ティコ』で、再びスティックに持ち替えた吉川のドラムスが実にかっこよかった。
 休憩をはさんで始めた『セイル・エム』は前回5月にも演奏した曲。続く『ラブ・レターズ』の演奏は、気張ったところのまる
でないスウィングの好さを堪能できて第2部の演奏では、僕の一番のお気に入りとなった。3曲目と4曲目は、客席にいた顔見知りを呼び込んでツインの男性ボーカルとした『ジャマイカ・フェアウェル』と『リーン・オン・ミー』。5曲目の『アワ・ラブ・イズ・ヒア・トゥ・ステイ』を挟んで演奏された『スニーキング・アラウンド』がなかなかよかったが、圧巻は、第2部最後の『サマータイム』だった。吉川の独壇場とも言えるパフォーマンスに客席が湧き、とても楽しく面白い演奏だったが、メンバーも大いに楽しんでいて、第2部で一番よかったピアノは、この曲だったような気がする。
 その楽しいノリに気をよくしたのか、すかさず挙がったアンコールの声に、示し合わせもなかったような風情で高崎が客席の女性を指名しての『枯れ葉』を始め、途中で第2部の3,4曲目に呼び込まれた男性までも手招きされてのボーカルとなって、当夜のパフォーマンスは終わった。『枯れ葉』などは、日頃からよく混じり合って演奏してきているのだろう。突然の様子なのに、メンバーの誰一人動じることなく、アット・ホームな楽しい雰囲気を醸し出していた。小さなライブスポットの良さやジャズの楽しさに溢れた演奏会だったように思う。

演奏曲
1.Yard Bird Suite
2.Memories Of You
3.Relaxin' At Camarillo
4.Moon River
5.Work Song
6.In The Wee Small Hours Of The Morning
7.Tico Tico
【休憩】
1.Sail'em
2.Love Letters
3.Lean On Me
4.Our Love Is Here To Stay
5.Jamaica Farewell
6.Sneaking Around
7.Summer Time
アンコール曲:Autumn Leaves


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