Arts Calendar/Art's Report site/《YAMAsan no Live_bibouroku》5.31.


vol.219

'14.5.31.

高崎元宏トリオ
会場:ジャズ喫茶「木馬」

 前回(http://www.arts-calendar.co.jp/YAMAsan/13/11-30.html)はカルテットだったが、今回はtsが参加できず、トリオになったとのこと。トリオになると、俄然ピアノのウェイトが非常に大きくなることに備えてか、いつもよりも弾き込んだうえで今日の日を迎えているような気がした。それくらい良かったということだ。
 開演20分前くらいから飲んでいた水割りが程よく回ってきていたことが手伝っていたのかもしれないけれども、高崎のピアノがとても快調のように聴こえてきた。軽快に始まった1曲目から、とても気分よく乗れて実に愉しかった。
 近年特に余裕が出来て人生を愉しみ謳歌している様子が、ピアノの響きにも表れてきているような気がする。ピアノとウッドベース(西村公孝)の温かみのある柔らかい響きに、キレのある吉川英治のドラムの響きがアクセントになって、とてもバランスのいい演奏になっていたような気がする。
 3曲目のスキヤキは、昨秋から蓄えていたオリジナルアレンジとのことだったが、奇しくも今月イッツフォーリーズ公演“見上げてごらん夜の星を―ミュージカルこそわが人生―”を観、舛田利雄監督の『上を向いて歩こう』['62]を観たところだったので、奇遇を感じたが、けれんに走らない才気を感じさせるいい演奏だと思った。
 トリオでの演奏にメリハリをつけるためだろうが、5曲目・6曲目は吉川がヴォーカルを取っていた。5曲目の演奏には“和気藹々の楽しさ”が溢れていて、メンバー全員が客席と笑みを交わしていたし、6曲目では、吉川の吹く口笛が、やたらかっこよかったように思う。
 休憩を挟んでの後半は、高崎が今後ちょっとこだわっていきたいと言っていたサド・ジョーンズの曲がふたつ入った7曲で、僕が最も気に入った演奏は、2曲目の『セント・ヴィタス・ダンス』だったけれども、曲を重ねていくにつれ、場内の盛り上がりが増していき、アンコール曲の『オン・グリーン・ドルフィン・ストリート』には歓声があがっていた。

演奏曲
(1) シダーズ・ブルース
(2) タッズ・ディライト
(3) スキヤキ(上を向いて歩こう)
(4) イン・ア・センチメンタル・ムード
(5) スクラップル・フロム・ジ・アップル
(6) Ol'55
(7) セイル・エム
【休憩】
(8) スリー・アンド・ワン
(9) セント・ヴィタス・ダンス
(10)ポルカ・ドッツ・アンド・ムーンビームス
(11)サムタイムズ・アイム・ハッピー
(12)アイヴ・グロウン・アカスタムド・トゥ・ハー・フェイス
(13)サドラック
(14)エブリシング・ハプン・トゥ・ミー
アンコール曲:オン・グリーン・ドルフィン・ストリート


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