Arts Calendar/Art's Report site/《YAMAsan no Live_bibouroku》11.24.


vol.231

'14.11.24.

朝日上方落語“桂米團治の会”
会場:得月楼(陽暉樓)二階大広間

 桂米輝 :看板のピン
 桂米團治:稽古屋
(中入)
 桂ひろば:上燗屋
 桂米團治:子は鎹

料亭の大広間で聴く落語というのも一興かと出向いた。ホールで聴くのとは違って、どこかしら風情があって宜しい。この大広間に来るのも久しぶりだなと二階の縁側から庭木を眺めたりしながら開演を待つ。
 総じていずれも形態や動作に可笑しみの窺える演目で、なかなか楽しかった。とりわけ興味深く面白かったのは、米團治が父親の米朝が噺もなんも披露しない挨拶に出るだけでもポスターに顔写真が刷り込まれると、1000席を超えるホールのチケットが発売開始3分で売り切れてしまうことに恐れ入ったという話と、『稽古屋』のまくらにしていた「ニッポン、ヨイクニ、カミノクニ」の森喜朗元首相の「フー・アー・ユー」「ミー・トゥ」の小咄だった。
 アメリカ大統領と交わす挨拶として教えられていた「ハウ・アー・ユー」を間違えて「フー・アー・ユー」と言ってしまい、クリントン大統領を当惑させたというだけでも可笑しいのに、ユーモラスに「アイム・ヒラリーズ・ハズバンド」と答えた大統領に対して、予め教えられていた通りに「ミー・トゥ」と答えてしまったらしいとの話に場内爆笑。これが『稽古屋』のオチの「恋は指南のほか」にしっかり呼応していて、どうにも指南のしようがない始末の悪さになっているところに感心した。
 また『子は鎹』でも、まくらでは四国遍路にまつわる体験談を繰り広げ、人の縁について語っていたわけで、なかなか上手いまくらだと思った。
 それにしても、酒ネタの多さは、当地を意識してのものだろうか。さまざまな酔態が人を変え品を変え出てきて、妙に可笑しかった。


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