Arts Calendar/Art's Report site/《MIKI*music scape》01/09/20

「音楽のある風景」

3部作<その2>「オルゴール館」

9月20日(木)


 今日はゼミの日。大学院の学生なので、全員集合のゼミには行く。うちのゼミにはいろんな人がいて、「応用音楽学」の教祖様である我らのボスは、アカデミックな世界を信じている私達「保守派の学生」にいつも懐疑的だ。ゼミは毎回その「せめぎあいの場」といった感じで、さながら「大学のあるべき姿」を模索する今の大学全体の苦悩の縮図だ。
 午後からは、今年度卒業予定の学部生が「卒業論文中間発表」を行った。みんな、音楽学に見切りをつけ、就職が決まっている。夢が無い職場なのよね、大学も「音楽学」というものも。でもこれは、世の中がどうのというより、私たち先輩たちのせいなのかもね。などと思っていると、なかなか面白いテーマではないか。


 中でも考えさせられたのは、「オルゴール館」についてのもの。各地の観光地にあるらしい。私もそういったものを目にしたことがあるし、発表中に揚げられていた観光都市(小樽、六甲(神戸)、嵐山(京都)など)も行ったことがあった。そこで、なんとなーく浮かんできたのが「ガラス館」。たいていヴェネチア・グラスだ。質問すると、やっぱりこの「オルゴール館」と「ガラス館」というのはセットであるところが多いみたい。どうして?!どうして?!


 一応、その場では「西洋風の」都市を演出するための共通のタームなのでは、ということに落ち着いたのだけど、観光地というのはご当地の「名産」を売り物にするはずなのに、なぜ、どこにでもあるものがその地位におさまるのだ? それにしても、どうしてよりにもよって「オルゴール」と「(ヴェネチア)グラス」なんだろう? 
 「その地だけのモノ」を目指しながら、みんなが望む観光地を実現しようとして結局この2つのタームに集約されてしまったのだとすれば、かなり考えものだ。


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