こぐれ日録 KOGURE Diary 2017年9/18〜9/24


こぐれ日録1076 2017年9/18〜9/24A

9/18(月)

行くところもいくつかあったが、すこし疲れていて、近くで買い物をしたぐらいの敬老の日だった。
夜観た映画。NHKBS放送されてもの。
長いけれど、前半の軍隊関係と後半の軍隊だけれど西部劇に変化するので、楽しく観ることができた。デ・ハヴィランドという女優さんの経歴を初めて見て興味を持つ。

ラオール・ウォルシュ『壮烈第七騎兵隊』1941年、140分、ワーナー・ブラザーズ
<アメリカ合衆国で1941年に公開された西部劇映画である。監督はラオール・ウォルシュで、エロール・フリン、オリヴィア・デ・ハヴィランドらが主演を務めた。脚本はウォーリー・クラインとイーニアス・マッケンジー。実在の人物であるジョージ・アームストロング・カスター将軍を主人公として、彼の陸軍士官学校入学から南北戦争、そしてリトルビックホーンの戦いにおける玉砕までを描いているが、随所に大幅な脚色が加えられている。例えばクレイジー・ホースとの戦いについては、土地の利権を狙う政治家と企業の取引のねじれが発端として描かれ、カスターは土地をインディアンたちに譲ろうと考えていたとされている。決して歴史的に正しいとは言えない描写が多かったものの、本作は1941年の全米最高興行収入を記録した。フリンとデ・ハヴィランドの共演作としては8作目にあたり、また最後の共演作でもある。>

読んだ小説。
逢坂剛『禿鷹の夜』(文春文庫、2003年、2000年単行本)。<信じるものは拳とカネ。史上最悪の刑事・禿富鷹秋(とくとみたかあき)――通称ハゲタカは神宮署の放し飼い。ヤクザにたかる。弱きはくじく。
しかし、恋人を奪った南米マフィアだけは許せない。痛快無比!  血も涙もひとかけらの正義もない非情の刑事を描いて、読書界を震撼させた問題作。本邦初の警察暗黒小説の登場です。>
『百舌の叫ぶ夜』は1986年だから、それよりもずっと後の作品。でも、扱う対象は共通していて、警察のダーク部分。それにしても警察と政治家、そしてヤクザとは本当に強い繋がりがあるのだなあ。


9/19(火)

珍しく部長会がない。
そのかわり、インターンシップ推進委員会が3時間。
そのまえに、二人のゼミ生の卒論相談。
蜷川幸雄などの演出家論とぬいぐるみの社会的機能論。

帰って、録画鑑賞。
笑福亭生喬「天王寺詣り」。踊りも披露、なかなかに多芸な落語家さん。


9/20(水)

卒論指導を続けている。
内定の届けをしていない学生をキャリアセンターに行ってもらったり。
22日の授業の印刷もしておく。

10時から前期卒業式、11時から後期入学式。中国本土、オーストラリア、台湾からの留学生たち。
はなが今日横浜に帰った。
10月はスペイン、ポルトガルで唄うそうだ。
ファドの専門家(ポルトガルギターの演奏者であり研究家)に昨日会っていろいろ教えてもらったとのこと。昔、はなが幼稚園のとき、徳島市にいたこともなにかのご縁かも知れない。

(参考1)
徳島日本ポルトガル協会 モラエスゆかりの地 徳島
  http://tokushima-portugal.org/nyuukai.html

(参考2)はなのサイトより引用:
<10月21日(土)にスペインカタルーニャ地方、リェイダLleidaで行われるfadoフェスティバルに参加させていただきます!
fadoをメインに、わたしのオリジナル曲と日本の唱歌を織り交ぜて歌おうと思っています(^^)
またポルトガルには10月23日〜11月1日くらいまで滞在する予定です。ポルトガルでもライブをしたいなーと思っていますが、まだ未定です(涙)
イベントなどありましたら、ぜひよろしくお願いいたしますm(__)mはな
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October 21, 2017
Cafe del teatre
http://www.cafedelteatre.com/
Hana Kogure(vo.g) & Masayo Nagata(p)
Infomation
https://www.orfeolleidata.cat
Hana Kogure YOUTUBE
https://m.youtube.com/watch?v=dGAOmRqEqO4
https://m.youtube.com/watch?v=Xyyv8r2HXLs
https://m.youtube.com/watch?v=OqVvneGUyig >


9/21(木)

秋学期始まる。木曜日は授業のない曜日。
富山県内の11企業がUIターン関係で来られて、富山県出身の学生たちと面談。11時から13時まで。
卒論指導。一人来なかったのが残念。就活とかで忘れていたということ。

帰って、アマリア・ロドリゲスが出演し「黒い艀」などを唄う映画が、昨日アマゾンから届いたので、視聴。
アンリ・ヴェルヌイユ『過去をもつ愛情』1954年製作(と思うが公開の年とかすこし曖昧。日本でも1956年に公開されているようだ)。
映像がきれいにHDリマスターされていて、ポルトガルギターが全編に流れている。前半は少し観光映画ぽかったが、戦後すぐのリスボンをめぐる英国人やフランス人を含めた諸相がよく出ているなと思った。
階級差の男女による禁止された愛とか、そういうメロドラマのジャンルなので、この映画も悲恋であるけれど、どこか微妙な探偵物でもあって、したたかな女のしたたかになりきれない危うさが見もの。

フランソワーズ・アルヌールのファンが日本でも結構いはってその人のレビューを読むのも面白い。確かに処理しない脇毛、モノクロームだが黒色ではないのだろうなあとかなかなかに興味深い女優さん。バレエをしていたとか。

アンリ・ヴェルヌイユ『過去をもつ愛情』(113分 1954年 フランス、ポルトガル語には字幕がでないのがちょっと残念。オリジナル版は123分とのこと)
LES AMANTS DU TAGE(テージョ川の恋人たち?)
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=4441 より
フランソワーズ・アルヌール
ダニエル・ジェラン
トレヴァー・ハワード
アマリア・ロドリゲス
ジネット・ルクレール
マルセル・ダリオ
<44年8月パリ解放の日、喜び勇んで妻の待つアパルトマンに帰った歴戦の勇士ピエールは愕然とする。妻は間男の真っ最中。思わず携帯していた銃の引き金を引いた。が、彼は同情され無罪となり、放浪生活に入る。今はリスボンのタクシー運転手に落ち着いているが、南米行きの船の乗船手配を周施屋に依頼中だ。そこへ英国貴族の未亡人カトリーヌが彼のタクシーに乗り、法外なチップを渡して寄こす。下宿先の葉書売りの少年の気配りで彼女の夜の観光のお伴をし、やがて同じアパートに住むようになった彼女とナザレの海岸に旅もする。が、彼女の渡した部屋の鍵は彼には負担だった。それは妻の過ちを、また再びあの苦しみを味わねばならぬ気に彼をさせるのだ。カトリーヌをつけ回すルイス警部の言動も気になる。彼は明らかに夫の事故死は彼女が手を下したものと信じている。初めは取り合わなかったピエールも、警部の鋭い心理分析を否定できず、彼女の態度に疑問点も見出す。果して彼女は彼に罪の告白をした。しかし、それが彼の心のわだかまりをある程度は晴らした。とにかく、彼女は自分と逃げる他ないのだ--。そう思い込むことで。そして一緒に南米行きの船に乗るのだが……。愛か打算か。女心の微妙をアルヌールの演技に託す他ない、ヴェルヌイユの通俗メロドラマだが、彼女がいま一つ表情に乏しく、その辺をうまく表現できていないため尻すぼみの印象。ピエールのジュランはまず順当で、警部のハワードは儲け役。何よりのお楽しみは歌姫ロドリゲスの素晴らしい美声。彼女が唄う二曲のファドは、この映画一篇よりずっと雄弁に女心を伝え、何だかアルヌールの立つ瀬もないのだ。音楽監修はM・ルグラン。>

http://eiga.com/movie/43298/
<暗い過去のため、愛し合いつつも結ばれずに別れ去った若き男女の悲恋物語。仏の現代作家ジョゼフ・ケッセルの小説から、「夜は我がもの」のマルセル・リヴェが翻案、「女性の敵」のジャック・コンパネーズが脚色、「ヘッドライト」のアンリ・ヴェルヌイユが監督を夫々担当。台詞はマルク・ジルベール・ソーヴァジョン。撮影は「他国者は殺せ」のロジェ、ユベール、音楽はミシェル・ルグラン。出演者は「ヘッドライト」のフランソワーズ・アルヌール、「巴里野郎」のダニエル・ジェラン、「太陽に向って走れ」のトレヴァー・ハワード、他にマルセル・ダリオ、子役のジャック・ムウリエール(首輪のない犬)など。オリジナル版は123分。>


9/22(金)

後期授業、最初の講義。アーツマネジメント論もあと3回ぐらいか。
公共政策コースになって2回目。どうチューニングできるか、キャリアの授業よりも微妙に反応が気になっている。

そんな気持ちのまま、アイホールへ。虚空旅団『Voice Training』、19時半から21時46分まで。
いやあ、あまりに自分の個人的な戸惑いに同期するお芝居でもあり、それは関係なく、演じる職業って基本的にすべてにあって、でも、それは、教える教師・講師と受講者の関係、受講者もまた先輩としてコールセンターの若い人を指導する役目になったり、結婚披露宴でスピーチするという舞台に登場したりするというシチュエーションが待っている。
あと二人は、若いお坊さんで信仰心が伴わないまま、説教ができるのか、そして、終末期医療の看護士がいかにターミナルケアを患者とその家族に向かい合って話をするのか・・・

演じることと嘘をつくこと。スイッチを入れてその役割を果たすこと。分人主義も思い出す。

とても内容も演出も含めて、身につまされるとともに、多くの人が見て色々感じ考えることのできるレンジの広い演劇だったと感じた。母音にして発声とか、最初の顔のトレーニングとか、結構やってみようかと思ったりもして。

虚空旅団 第28回公演『Voice Training』作・演出/高橋恵
出演/
猿渡美穂(宇宙ビール)・・・大迫恭子(フリーのパーソナリティ、話し方教室の講師)
斉藤幸恵(演劇集団よろずや)・・・大迫夏苗(廃校の運営を指定管理者であろう会社が委託されていて、その職員)
飛鳥井かゞり(猫会議)・・・松倉優希(コールセンターのベテラン)
得田晃子・・・北山洸(終末期医療の看護士。声がなかなか出ない)
濱奈美・・・西脇絵梨(若者ことば、実はコミュニケーションが苦手で、客に服を勧めるような接客ができない)
早川丈二(MousePiece-ree)・・・堀井浩輔(大迫夏苗の上司、元サッカー選手でフォワードだったそうで、すぐにでしゃばる)
山下春輝(ギヴ・ザ・ブロン)・・・谷崎正志(浄土真宗で得度はしたけれど、自信がない声の大きなお坊さん)
http://www.aihall.com/kokuuryodan_29/
<第22回OMS戯曲賞大賞を受賞した実力派劇作家・高橋恵の新作。「話し方教室」に通うワケアリの生徒たち。発語トレーニングで思い切った改善方法を試したところ、予想外の効果があらわれたが・・・。発声機能の考察を通して、現代日本を生きる私たちが「モノを言うこと」や、その中で抱えるコミュニケーションの不自由さやを描きます。>

2限目、アーツマネジメント論。
オリエンテーション。後ろ3列だけ、電気を消して後ろだけに固まらないようにする。でもあと1〜2列座らず列を増やしたほうがいいかも。
受講者は67名だが、53名の出席。不思議なのは、受講しているはずの3回生が出席ゼロということ。
たぶん、何かの科目と重なったのかも・・

参加カードで、「受業」という新たな書き間違いを発見。メモに追加。

【誤字】
講議? ⇒ 講義
受業? ⇒ 授業
筆者の感心のない文野? ⇒ 筆者の関心のない分野
楽語? ⇒ 落語
専問? ⇒ 専門
例を上げる? ⇒ 例を挙げる
困乱? ⇒ 混乱


9/23(土)

秋分の日。彼岸花がいつもまにか田んぼの横にすっと立っている。
11時まで、インターンシップの事後研修。グループワーク。11/10の報告会へ向けての作業が中心。
そのあと卒論の個人面談。4名ほどはかなり出遅れている。

帰って録画していた映画。
寒そう、暗そう、何か大変そう・・・内容もそうだが、カメラが独特。歌も多いし、唄うのが音楽担当のレナード・コーエン!

http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=5580 より引用
ロバート・アルトマン『ギャンブラー』(1971年、122分、ワーナー・ブラザーズ。原題:McCabe & Mrs. Miller)
< カメラはV・ジグモンド。あのモヤったような独特の画調に、L・コーエンのもの悲しい歌声が被さって展開する、開拓期のアメリカへのR・アルトマン流挽歌だ。いいとか悪いとかを抜きにして、この作品を好きになってしまう人はきっと多いはず。「ボウイ&キーチ」なども同様だが、何ともいえない詩情がある。美しくも気高くもないが、何かアメリカそのものに包まれる感触と言ったらよいか。

<一人の賭博師が雪深い北西部の鉱山町に流れて、坑夫相手の女郎屋の建設を始める。そこへ女たちを引き連れたミラー夫人(ジュリー・クリスティー)が共同経営の話を持ちかける。海千山千の夫人に彼マケイブ(ウォーレン・ビーティ)は気圧されて、その提案をのむ。店には風呂もついてシックな雰囲気が好評を得る。と、この地に新たな鉱脈があるとの表立った理由で、町の発展を見込んだ不動産業者が店の買収の交渉に来た。マケイブとしては博奕打ちの魂が疼き、最初の向こうの言い値で充分なのを、更に欲を出してハッタリをかますと、先方は即、殺し屋を差し向けた。・・・・・・・(中略)・・・・その中に一片のヒロイズムもない厳しさ。彼は愛する夫人を最後まで金で買い続けた小心者だった。女たちと遊びまくり、呆気なく殺される気の好いカウボーイ役でK・キャラダインがわずかな出番ながら鮮烈な印象を残す。>

ウォーレン・ベイティ
ジュリー・クリスティ
ジョン・シャック
キース・キャラダイン
シェリー・デュヴァル
バート・レムゼン
ルネ・オーベルジョノワ
ウィリアム・ディヴェイン

9/24(日)

校務で朝京都橘大学に着くと、サッカー部のマイクロバスが出かけるところだった。
女子バレーボール部も試合をしている日曜日。

16時には自宅に。録画していたNHK杯(将棋)を見て、これも同時録画していた相撲を自分ダイジェストで見る。予想通り、日馬富士の優勝(寝屋川市出身の豪栄道もチャンスはあったんだが)。

小林正樹『上意討ち―拝領妻始末』。
買っておいたDVD。時代劇だがかなりスタイリッシュ。仲代達矢が相手側になっている。美しいモノクローム。音楽は武満徹でやはり琵琶が大活躍。こちらも抑制的な音付け。悲劇なのだろうと予想しつつ、意外な幸せもあっての転換が見事。会津藩主の松平正容がいまのあ安倍総理にダブって仕方がない。

小林正樹『上意討ち―拝領妻始末』1967年、121分(DVDに表記)。Wikipedia によると
<三船プロ製作、東宝配給。白黒128分、東宝スコープ。
滝口康彦の「拝領妻始末」を原作とする、封建制秩序の非人間的な矛盾を衝いた時代劇。会津藩馬廻り役の笹原家に起こる、理不尽な主命による悲劇の顛末を描く。
第28回ヴェネツィア国際映画祭(国際映画評論家連盟賞)、昭和42年キネマ旬報日本映画第1位。>
原作:滝口康彦、脚本:橋本忍、撮影:山田一夫
音楽:武満徹、美術:村木与四郎

笹原伊三郎:三船敏郎
笹原いち:司葉子
笹原与五郎:加藤剛
笹原すが:大塚道子
浅野帯刀:仲代達矢
高橋外記:神山繁
柳瀬三左衛門:三島雅夫
きく:市原悦子
松平正容:松村達雄


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