こぐれ日録 KOGURE Diary 2017年1/2〜1/8


こぐれ日録1039 2017年1/2〜1/8A

1/2(月)

暖かい三ヶ日になりそうだ。
大阪へ。
環状線の電車がびっくりするほどモダンになっていて、それは、数日前に気づいてはいたけれど、駅の看板とか統一させているのだなあと、野田駅を降りた。
新型車両323系というらしい。

すごいキャンペーンしていたのが分かる、検索すると・・・
<大阪環状線「キュンする323」
誰もがきっと好きになる。新しい電車323系。大阪環状線に。 http://www.my-fav.jp/campaign/35/ >

姪っ子たちが、親父が残した将棋盤を持ってきて、ペコ周りやはさみ将棋などをしていたという。是非、本当の将棋を教えてと言われたが、実は動かし方すらすこし怪しく、スマホで確かめつつ、将棋をしてみる。
全く初心者同士でも、面白いもので、詰めるというところまでいくのが大変。いいコミュニケーションになったかも。

星野源さんという歌手で俳優さん。自由の森学園出身だと聞く。へえ。長女はなの1年上で、普通に話したりしていたらしい・

<星野源の学歴と経歴|出身高校や大学の偏差値 | 有名人学歴偏差値.com http://yumeijinhensachi.com/archives/267
<星野源さんの出身高校の自由の森学園は、かなりユニークな教育方針で知られる私立高です。
定期テストをおこなわず、各教科の評価は原則として自己評価。制服や校歌、校章などもありません。
かなり自主性を尊重している教育方針で大学進学率も半数程度ですが、立教大学や学習院大学などの難関大学へ進学する卒業生もいます。またこのような校風からか、俳優やミュージシャンになる卒業生が多いことで知られています。
実は星野さんは小学生時代にイジメに遭って、パニック障害(不安神経症)を患っていました。高校時代も症状は改善せずに、学校に登校できない日もあったようです。
かなり内気な生徒だったようですが、家族の支えなどもあって、無事に高校は卒業できたようです。
【主な卒業生】
吉岡秀隆(俳優)
浜野謙太(SAKEROCK)
伊藤大地(SAKEROCK)
佐藤綾(女優)
ユージ(俳優)
八雲美佳(宝塚歌劇団)
日暮愛葉(ミュージシャン)>


1/3(火)

はなもいるので賑やか。
この前、一度観たが、もう一度、はなと一緒に観る。NHK番組、『名盤ドキュメント 矢野顕子「JAPANESE GIRL」』
多分、録音する仕方も、いまはデジタルなのだろうから、「マルチトラックテープ」とかもいまは使わないのかなとかよく分からないまま観ている。

【参考】天才・矢野顕子の原点とは?〜名盤ドキュメント 矢野顕子「JAPANESE GIRL」〜 BY 滝口一総
https://www.nhk.or.jp/bs-blog/2000/259138.html より
<名盤ドキュメント」は、主に70〜80年代(=LPレコードの時代)の画期的な「コンセプトアルバム」が、どのような演奏、録音技術、ミュージシャンの思いや葛藤から生まれたのかを深く掘り下げる音楽ドキュメント・シリーズです。これまで、日本初のミリオンセラーアルバム『井上陽水「氷の世界」(1973)』をはじめ、“日本語ロックの金字塔”とも称される『はっぴいえんど「風街ろまん」(1972)』、発売当時全く売れず“廃盤”となった『RCサクセション「シングル・マン」(1976)』など数々の日本の名盤を取りあげてきました。

シリーズ第5弾となる今回は、活動40周年を迎えたJポップのカリスマ・矢野顕子のデビューアルバム『JAPANESE GIRL』を取り挙げます。青森から単身上京、高校を中退して音楽の道に飛び込んだ矢野、1976年のアルバム制作当時は21歳でした。レコーディングでは、アメリカに渡り、超一流ロックバンド「リトル・フィート」をバックにLA録音を実現。日本中のミュージシャンが欧米のロックに追い付けと切磋琢磨していた時代、矢野は日本の民謡、和楽器とロック、ジャズ、現代音楽が融合した独自のサウンドで音楽界に衝撃を与えました。

活動40周年を迎えた今年、番組チームと関係者は『JAPANESE GIRL』の貴重な録音原盤(マルチトラックテープ)をレコード会社の倉庫から発掘しました。16チャンネルのマルチトラックテープは、矢野のボーカルやピアノなど様々な楽器の音がばらばらに録音されています。番組では、矢野本人が40年ぶりにテープを試聴、21歳当時の生々しい音の数々と、時を経て向き合います。聞き手に清水ミチコ、ゲストに盟友・細野晴臣を迎え、当時の楽曲制作のエピソードや当時の思いを語ります。また、番組では矢野の貴重なデビュー音源をはじめ、当時の資料の数々から矢野の思いに迫ります。

なぜ日本の音楽を取り入れたのか?なぜデビュー作をLAでレコーディングすることになったのか?当時の矢野が抱えていた悩みや葛藤とは?アルバムの謎が、40年の時を経て紐解かれていきます。さらに、レコーディング関係者をはじめ、上原ひろみ、奈良美智、クラムボン・原田郁子、坂本美雨ら世代を越えた総勢10名以上の熱烈ファンのインタビューを通して、天才・矢野顕子の原点に迫ります。
名盤ドキュメント「矢野顕子“JAPANESE GIRL”」[BSプレミアム]12月23日(金)夜10:00〜10:59>

これもNHK。山科醍醐が合唱、コーラスのまちになるということをすこし意識しているので、こういう男声合唱も聞くように。シングフォニカー。

【参考】 http://www.proarte.co.jp/overseas/2016-2017/Singphoniker.php
シングフォニカー The Singphoniker
結成30年、5名の歌手とピアニストから成るドイツの名門ヴォーカルアンサンブル。グレゴリオ聖歌では神秘的な世界を創出、マドリガルでは16世紀の人々の生活を描き出し、シューベルト、メンデルスゾーン、シューマンでは限りないロマンが溢れる。そしてサイモン&ガーファンクルでは驚嘆すべき多彩さを見せつける・・精巧なハーモニーと圧倒的な表現力で聴衆の心に訴えかける声の芸術は、世界各地の主要音楽祭などで絶賛を浴びている。
【メンバー】
■ヨハネス・オイラー(カウンターテノール)Johannes Euler
トップで咲き誇る、類希なる声。
■ダニエル・シュライバー(テノール)Daniel Schreiber
イタリア風のテノールは、アルトのような輝かしさ
■ヘニング・イェンセン(テノール)Henning Jensen
あるときは抒情的、あるときはドラマティック、ジャズ風に、
ミカルに・・・万能のテノール
■ミヒャエル・マンタイ(バス・バリトン)Michael Mantaj
黄金の響きを持つバス・バリトン? 絶妙な息のコントロールと柔軟性は驚異的
■クリスティアン・シュミット(バス)Christian Schmidt
多彩で質の高いバスは、シングフォニカーをささえる屋台骨。
■ベルノ・シャルプフ(ピアノ)Berno Scharpf
魅惑の響きを与える繊細なタッチのピアノ。シングフォニカーに不可欠な、声を支える”パーカッショニスト”>

一日中家でまったり。
高校サッカーがすこし校務的でもあるが、いろいろ面白い。前橋育英って前からかなり好きだったのはなぜだろうとか思いつつ録画を見る。市船が京都橘に力尽くしてしまったしとかドラマあるなあ。東海大仰星が意外としぶとい。持続力が凄いんのだろう。ロングスローをするチームが多いな。

小暮はな『AZUL』(3月初めに発売)の完成版になる一つ前の音源を聞く。


1/4(水)

録画していた、茂山家の狂言を楽しむ。
男(武士で、妻ある夫、襲名した千五郎さんが演じる)すばやい退場、それは、遊女花子に会いに行くためだったのね。
しかし、いつ観ても、太郎冠者だと間違って思い込んで、妻(茂山茂、「わわしい」恐妻は狂言の定番)の前(妻は座禅衾を太郎冠者から代わって被っている。もともと、男が太郎冠者に代わりにさせていたので二重の入れ替え)で、浮気したありさまを語っているところは、悲哀も入る可笑しみである。しかも、謡い舞ったりもする。いやあ、妻もよく耐えているとは思う。録音とかなかったので、耳に焼き付けたんだろうな。狂言ならではの変な表現もあって、花子の髪ばぼじゃぼじゃしているとか、全然色気なかったりもするのが、愛嬌でもあるし、どこか、世間を冷静に観てているようでもある。狂言って誰がどのようにして作っていったんだっけ??

新春狂言『花子(はなご)』 2017年1月1日(日) 13:00-13:55
KBS京都 http://www.kbs-kyoto.co.jp/tv/sp/20170101.htm
番組概要
馴染みの遊女・花子との逢瀬の一部始終を夢見心地て?語る男。聞いていたのは太郎冠者て?はなく、なんと妻て?...。特に演し?るのか?難しいとされる「極重習」のひとつて?、台詞・謡・舞という狂言に必要な技術力すへ?てか?試される曲て?す。今秋襲名した十四世千五郎の線の太い技芸をこ?堪能くた?さい。
出演
(男)茂山千五郎 (女房)茂山茂 (太郎冠者)島田洋海

狂言・能楽の歴史|文化デジタルライブラリー 「花子」のあらすじhttp://www2.ntj.jac.go.jp/dglib/contents/learn/edc12/enmoku/hanago.html
<洛外[都の外]に住む男が、以前、美濃の国[今の岐阜県南部]・野上の宿(のがみのしゅく)でなじみになった遊女・花子(はなご)が都に上ってきて手紙をくれたので、妻の目を盗んで会いに行こうとします。男は妻に、最近夢見が悪いので諸国の寺々にお参りに出かけたい、せめて持仏堂に籠もって一晩座禅すると言い、決して邪魔しに来てはいけないと禁じます。妻が覗きに来たときの対策に、座禅衾(ざぜんぶすま)をかぶせた太郎冠者を身代わりにして花子のもとに出かけます。結局、真相を知った妻は激怒し、今度は自分が座禅衾をかぶり、夫の帰りを待ち受けます。そうとは知らず、夢見心地で帰ってきた男は、座っているのが太郎冠者だと思い込んで、花子と過ごした夜の一部始終を語って聞かせます。ところが座禅衾を取ると妻が出てきて仰天し、怒り狂う妻に追いかけられ、男は逃げまどいます。>

茂山正邦さん、十四世千五郎襲名へ 狂言大蔵流 2016年2月29日京都新聞
http://www.kyoto-np.co.jp/sightseeing/article/20160229000170
<狂言大蔵流の茂山千五郎家は29日、京都市中京区のホテルで記者会見を開き、茂山正邦さん(43)が9月、当主の名である十四世千五郎を襲名する、と発表した。同時に正邦さんの父で現当主の十三世千五郎さん(70)は、隠居名の五世千作を襲名する。
 江戸期から続く千五郎家は、京都に根ざし、誰もが親しみやすい「お豆腐狂言」の精神を受け継ぐ。正邦さんは「千五郎家を発展させ、前に進めていくのが、私の役目になる」と話し、「正邦として今まで自分が培ってきたものに、代々の思いや芸を重ね合わせて、新しい千五郎像をつくっていきたい」と意気込みを語った。
 千五郎さんは正邦さんにエールを送りつつ、自身については、父で人間国宝だった四世千作さん(故人)に触れて「自由奔放だった父の芸風と、(繊細な)祖父(三世)はかなり違う。その間の芸を目指し、これからも舞台に上がりたい」と抱負を述べた。>

今日も、3人家族としてのんびり。
将棋、まったくの初心者二人だが、これ、人生とか、いまでは大学の岐路の選択とか、あれこれ比喩的に感じられてとてもとても面白いゲームだといまさら感動なり。


1/5(木)

塚本晋也『野火』。
いつ観ようかと、すこし覚悟がいる映画だったので、ちょうど、一人になるときに、鑑賞した。初めは、悲惨さや暴力について、気になるのかなあとか思っていたが、去年の夏に1959年の『野火』を観たこともあり(音楽は芥川也寸志さんだった)、心配する程もでも無く、宮台真司さんがい書いているように、極限的な世界体験を一緒にしているうちに、執筆する最後の日本の今の場面に行き着いた。リリー・フランキーさんもこういう役柄をこなすんだなあと感心する。

塚本晋也『野火』(2015年公開 87分。のび) 。原作:大岡昇平(1952年、創元社)。
田村一等兵 - 塚本晋也
安田 - リリー・フランキー
伍長 - 中村達也
永松 - 森優作
田村の妻 - 中村優子
分隊長 - 山本浩司
軍医- 山内まも留
監督・脚本・編集・撮影・製作:塚本晋也
原作:大岡昇平『野火』(新潮文庫)
音楽:石川忠
サウンドエフェクト/サウンドミックス:北田雅也
助監督:林啓史
配給:海獣シアター

【参考】宮台真司 2015年05月01日 00:00大傑作、塚本晋也監督『野火』(7月公開予定)について、書きました。http://blogos.com/article/111274/ より
<■観客は、何か得体の知れない体験をしたとの思いを抱え、映画館を出るだろう。思えば、塚本作品の全てを観てきた私が先に記した危惧を抱くこと自体、馬鹿げていた。観客が通常の〈世界体験〉の位相をそのまま映画館に持ち込めるような作品が、一つもないからだ。
■塚本が描き出すのはいつも、風景に浸透された内面であり、内面に浸透された風景、つまり〈風景〉なのだ。だから、映画に描かれたソレは現実(実際にあり得ること)なのか妄想(あり得ないこと)なのかなどと問う営みが、いつも、ハナから意味を失うのである。
■映画の冒頭から末尾まで、観客は、何の戦争を描いたのか、舞台はどこか、敵国はどこか、そもそも戦争なのかどうかさえ知ることができない。周到な計算だ。テロップ等で背景情報を流した途端、観客が持ち込んだ普段の〈世界体験〉に、媚びたことになるからだ。
■主人公を含んだ遠景や俯瞰は描かれない。戦場での戦闘シーンの如きものもない。突如戦闘機の機銃掃射(たぶん)で顔面が脱落したり、肩肉が吹き飛んだりする。予算制約を逆手にとった、主人公の〈世界体験〉に観客を引きずり込む演出として,実に冴えている。
■フィリピンでロケした密林の緑は、異様に鮮やかで、繰り返しインサートショットに登場する空は、日本で観ることができない色合いを帯びる。鳥の囀りも咲き誇る花々も美しい。主人公が死のうが生きようが関係なく存在する事物がそこにある(と主人公は感じる)。
■死を恐れ、敵を憎む人間の時間とは、別の時間が密林の中に流れる。腐敗した死体も、死体に涌く蛆も、無数に飛び交う蠅も、人間の時間ならぬ密林の時間の側にある。主人公にもやがて密林の時間が浸透。悲惨だ・残酷だといった感情を押し流すだろう。〈適応〉だ。
■観客である私自身が〈適応〉していくのが分かる。悲惨だ・残虐だといった感情を抱いて映画を観るのでは数十分も持たない。観客は自分自身が、ちょっとしたことで現地人を銃殺するだろうこと、挙げ句は「猿の肉」を人肉と知りつつ喰らうだろうことを、納得する。
■映画館の安全地帯で戦争の悲惨さを嘆いてきた観客は、〈世界体験〉の変容ゆえに密林の戦場では自分自身が「何でもあり」の状態になるだろうことを納得する。塚本作品を批評し続けてきた私は、こうした映画になることを予想できて当然の筈だった。謝りたい。>


観た録画:
★ 日曜美術館40周年特集「ゆく美 くる美」・・多治見モザイクタイルミュージアム(藤森照信建築)、竹中大工道具館。
http://cardiac.exblog.jp/26524473/ より
片桐仁(ラーメンズ)粘土アート作品制作者
橋本麻里(永青文庫副館長)仙?ワールド展担当
中里周子(NORIKONAKAZATO)ファッションデザイナー
市元塁(東京国立博物館主任研究員)始皇帝と大兵馬俑展担当
川瀬佑介(国立西洋美術館研究員)カラヴァッジョ展担当
成相肇(東京ステーションギャラリー学芸員)モランディ展担当
西山純子(千葉市美術館学芸員)吉田博展担当
横山由季子(国立新美術館アソシエイトフェロー)ルノワール展担当
司会:井浦新 伊東敏恵
<番組では、まず2016年の展覧会入場者数ベスト10が紹介された。スタジオには入場者数上位の展覧会を担当したキュレーターを招き、若手デザイナーやクリエイターとともに、展覧会が反映する世相や、若い人が魅力を感じる展覧会について語り合っていた。
また2017年に注目の新しい美術館や展覧会(ミュシャ展@国立新美術館、海北友松展@京都国立博物館など)も取り上げられていた。>


★ 日本美インパクト!「北斎の滝 vs. 30人のツワモノ+1」[BSプレミアム]・・・「諸国滝廻り 下野黒髪山きりふりの滝」

★ 新春宝塚スペシャル レビュー誕生90年・・・組本公演「カルーセル輪舞曲(ロンド)」の舞台映像(録画)を公演初日から3日目にして全編放送!新トップコンビ、珠城りょう・愛希れいかへのインタビュー!レビュー90年の名作アーカイブ映像!OG、壇れい・水夏希へのインタビュー!


1/6(金)

今年初授業。14回目なので、来週の問題の解説のあとは、すこしのんびりした感じに。やはり2回生の欠席は多い、成人式が9日なので、今日は自主休講という下宿生がいたりするからね。

帰って、ダグラス・サーク監督(1897-1987)の4本目。いままでに観たのは、『眠りの館』(1948), 『パリのスキャンダル』(1946)、『ショック・プルーフ』(1949)、『世界の果てに』(1937、まだドイツでの作品なので、デトルフ・ジールク名)。『眠りの館』の主人公は、今日観た『丘の雷鳴』のシスター役のクローデット・コルベール。

この映画の主人公、シスター(ボナヴェンチュア)は、暗い過去があって修道女としては途中入社ということもあって、実力があって任されているがやっかみも多い。その経験が、死刑囚のアン・ブライスの無実を直感するということだけれど。
解説によると、修道院のセットに資金が取られて、それ以外にはお金が出ず、仕方なしに、修道院内での撮影が多かったとある。まあ、嵐だからそうだったのでおかしいこともないし、やっぱりストーリー展開が手際いいし、おお、こいつが犯人やったのねえ、という落とし所もいい感じ。

ダグラス・サーク『丘の雷鳴』1951年、84分、ユニヴァーサル(B&W)。THUNDER ON THE HILL
http://net-broadway.com/shop/shop/detail.cgi?code=BWD-2289
<ノーフォーク郡が洪水に襲われ、住民が近くの尼僧院にに避難する。その中に自分の兄弟を殺した罪で死刑判決を受けたアン・ブライスもいる。シスター、ボナヴェンチュアは彼女に好意を寄せ、打ち解けて話すうちに彼女が無実であることを確信する・・・。サークは人間の極端な心理状況の中に独特のメロドラマ感覚を見いだしている。 >
クローデット・コルベール・・・シスター、ボナヴェンチュア
アン・ブライス
ロバート・ダグラス
アン・クロフォード
フィリップ・フレンド
グラディス・クーパー
マイケル・ペイト
ジョン・アボット
コニー・ギルクリスト

監督:ダグラス・サーク
製作:マイケル・クレイク
原作戯曲:シャーロット・ヘイスティングズ
脚本:オスカー・ソウル、アンドリュー・ソルト
撮影:ウィリアム・H・ダニエルズ
音楽:ハンス・J・サルター


1/7(土)

舞踏カンパニー倚羅座のメンバーで京都橘大学の卒業生である佐藤野乃子さんからお知らせがあったので、今年の初舞台鑑賞は、豪華な舞踏公演となった。
UrBANGUILD、アバンギルドはライブハウス的なので、無音というわけにもいかないが、逆に飲食の準備の物音や蝋燭のあかりのもとでの体感的鑑賞も乙なもので、ますます、外国人の姿も多く、久しぶりにお会いした人とかとの歓談も楽しく、終了後も22時を随分回っていたのに、また1時間ほど喋っていて、慌てて帰る。午前様って久しぶり。でも、新年会みたいな気分でもあり、とても前、はなの歌を妙心寺のあたりで聞いて頂いた方から、はなの猫の絵がとても好きだと聞いて、そう言えば、ハガキをそのときは売っていたのかも知れないとぼんやりした過去に明かりを灯す。

まずは、倚羅座の3人衆。舞踏の基本的な動きを再認識するように構成したとのことで、最後の女相撲みたいな仕草は、今貂子さんをアルティで最初に観た時を思い出したりして懐かしかった。でも少しずつ変化し成長しているようにも思えて、終わってから、佐藤さんとは大学時代のことなどを話した。

アースカラーの衣装の袋坂ヤスオさん。その出で立ちは由良部ぽいかも。袋坂さんの舞踏鑑賞、トリイホール以来かも知れない。そんなことはないか・・・弦がとても合う前半。ちょっとトリオのような構成。その後に、がらりと変わる。ひょっとこ踊り、お神楽だなあ、お話とお尻だし。いい感じ。年初に相応しいわ。もちろん、倚羅座も三番叟と思えばそうかも知れない、大地を踏み鳴らし、転げゆき・・

今貂子は、客席の後ろから。なんだか、攻めているなあと、普通だと身につけたもので十分こなせるのに、どこか挑戦者みたいな感じがする。テーブルの上での挑発もまた味わい。指がすごいよなあ、カメラバシャバシャも風景になって・・今貂子さんの方が、ラストの由良部さんよりも男らしいなあとか、終わったあとで話したりしたが、同じように比較できるのも、この舞踏ナイトの贅沢な所。ヴォカリーズっていうのかなあ、白いイスラムの女性のような衣装のUMU・PRISM・O・LYRAさんの声のボリュームの幅がすごい。マイクは行ったのだろうか、とも思ったが、今さんのこの上なくいびつなしかめ顔を見つつ敬虔な気持ちになるのも不思議な体験なり。

ということで、あっというまに由良部正美さんとアコーディオン他のryotaroさん。確か受付もしてはったようで、舞監的な立場なのかしら。
赤い衣装が女性的と言うか、両性的。いつも百済観音を想像するなあと由良部さんの優しいがダイナミックな揺れ動きを楽しんでいたら、じわりと涙が出てしまった、慈愛とかそういう単語が思い浮かぶ。

1/7 (sat) 新春舞踏ナイト〜Butoh Night vol.6〜
由良部 正美 + ryotaro (sound)
今貂子×UMU・PRISM・O・LYRA
袋坂ヤスオ
舞踏カンパニー倚羅座
◇ OPEN 19:00 / START 19:30
◇ adv. 2300yen inc 1drink / door. 2800yen inc 1drink  at UrBANGUILD

桐野夏生『アンボス・ムンドス―ふたつの世界―』(文春文庫、2008年、単行本は2005年)を読み終える。
7つの短編、植林(1999)、ルビー(2000)、怪物たちの夜会(2004)、愛ランド(2003)、浮島の森(2005)、毒童(2005)、アンボス・ムンドス(2004)。

表題作も印象的(小学5年生女子の集団的な怖さがよく出ている)だったし、何と言っても、「浮島の森」がしっとりとしていて印象的だった。素材は、谷崎潤一郎と佐藤春夫との間の「細君譲渡事件」のその後。佐藤へと引き取られた谷崎の長女が主人公というのがうまいなあ。

<不倫相手と夏休み、キューバに旅立った女性教師を待ち受けていたのは非難の嵐だった。表題作の他、女同士の旅で始まった生々しい性体験告白大会、若い女の登場に翻弄されるホームレスの男達、など七つの短篇を収録。女性の奥底に潜む毒を描き、直木賞受賞以降の刺激的かつ挑戦的な桐野文学の方向性を示す。>

お昼にもいろいろ興味深い企画があったが、ブルーレイをチェックできるノートパソコンがあれあれば、めくるめく紙芝居などでも活用できると思い(授業準備にも重宝だし)、京都駅前の中古パソコン屋さんに行ったり、その後、高校サッカー準決勝と高校ラクビー決勝を観たりして過ごす。東海大仰星と東福岡って両方すごいんだなあ。

1/8(日)

買っていたアニメ映画をふたつ見た。

一つ目、片渕須直『マイマイ新子と千年の魔法』(2009年、93分、配給が松竹)。
これはもちろん『この世界の片隅に』を観たために買ったアニメ映画。高樹のぶ子さんの自伝的小説が元になったようだ。山口県防府市。この世界の片隅にが広島市と呉市なので、たまたまだろうが方言が中国地方だ。女子大時代は山口県出身者がけっこういたので、このアクセントは結構耳に馴染んでいたが、ちょっと字幕があったほうが良い箇所もあって、それは、ボリュームの小ささも影響していたかも。

でも、清少納言の少女時代の空想とか、文化財の発掘現場とか地味だがとても興味ひかれるものがいっぱい。直角の区画整理、律令制の名残の国衙。産業医の父と娘、東京からの転校生。あっという間に生き生きとするのは魔法じゃねえ。
麦畑で泳ぎ、ダムを作って金魚を見つけ、そのお葬式をする・・・面白い。

片渕須直『マイマイ新子と千年の魔法』
監督・脚本:片渕須直
原作:高樹のぶ子『マイマイ新子』
出演者:福田麻由子、水沢奈子、森迫永依、本上まなみ
音楽:村井秀清、Minako "mooki" Obata
主題歌:コトリンゴ『こどものせかい』
制作会社:マッドハウス、配給:松竹
公開:2009年11月21日、上映時間:93分
<本作品は、ひっそりと公開され宣伝もほとんど行われなかったため、興行的には振るわなかったが、感動した観客からの熱心な活動が行われた。この作品の高い評判が、片渕監督の次回作『この世界の片隅に』につながることになった。(#『マイマイ新子と千年の魔法』から『この世界の片隅に』へも参照)
原作は、著者の少女時代を小説の中で見事に再現したが、アニメ化によって、舞台となった昭和30年の山口県防府の風景が圧倒的に美しい映像で描かれた。豊かな自然の中、空想好きで多感な少女・新子は、日々を真剣に送っている。時に辛い思いをしながらも、彼女は仲間たちとゆっくり成長していくのだった。
公開当初、本作の観客動員数は低迷し、劇場公開は3週間で打ち切られた。監督の片渕須直がのちに分析したところによれば、大きな問題は2点あったという。第1点は、広告宣伝が乏しく、テレビ等大手メディアでの露出が少なかったこと。そして2点めは、一般的な社会人が鑑賞しやすい夕方以降の上映時間を組んだ映画館が少なかったことだった。だが作品の質の高さから熱心なファンを獲得し、上映継続を求めるインターネット署名運動が行われる等の動きを呼んだ。これらの動きに呼応して、いくつかの映画館が上映継続に名乗りを上げ、2年間に及ぶロングランに結びついた。
また、山口県防府市では、まさに映画の舞台となった国衙の中心地で野外上映を行ったり、映画の舞台となった実在の場所を探訪する「マイマイ新子探検隊」が何度にもわたって行われている。地元との良好な関係性についても特筆される。>

一人で見たのは、山田尚子『たまこラブストーリー』(83分、2014年、松竹の配給)。『聲の形』に感心したから購入したもの。いやあ、もうこのぐるぐる周りのじれったい感じって一つの芸なのだろうね。
京都地域を知っている人たちにとってはもう日常そのものだし。
監督 山田尚子  脚本 吉田玲子
出演者 洲崎綾、田丸篤志、金子有希、長妻樹里、山下百合恵
音楽 片岡知子、マニュアル・オブ・エラーズ
主題歌 洲崎綾「プリンシプル」 撮影 山本倫 編集 重村建吾
制作会社 京都アニメーション 製作会社 「たまこラブストーリー」製作委員会
配給 松竹 公開 2014年4月26日
上映時間 83分 興行収入 2億500万円
<2014年4月26日に公開。全国24スクリーンという小規模公開ながら、公開初週の土日2日間で動員2万263人、興収3168万8700円となり、全国映画動員ランキング(興行通信社調べ)で第11位にランクインするなど好成績をあげる。また、ぴあ初日満足度ランキング(ぴあ映画生活調べ)では第1位を獲得し、10代から30代の観客を中心に高い支持を集めた。その後、上映劇場も拡大され、興行収入は2億円を突破した。同年11月には、第18回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門で新人賞を受賞>

<物語の主な舞台となる「うさぎ山商店街」のモデルとなったのは、和菓子の老舗出町ふたば(たまこの自宅「たまや」)を始めとする、京都市上京区の出町桝形商店街及びその近辺である。また、たまこたちが通う学校は聖母女学院京都・藤森キャンパス、通学など川沿いの歩道の場面は、京都市伏見区深草キトロ町にある京阪本線藤森駅周辺であり、エンディングにおいて「取材協力」の形でクレジットされている。たまこたちが通う高校の女子用制服は、京都聖母学院中学校・高等学校(中高で同一デザイン。ただし、2013年度からデザイン変更予定)の制服に似たものとなっている。なお、同校は女子校(作品内では共学)。また、「たまこラブストーリー」のラストシーンでは、JR京都駅の構内風景が登場する。>

ずっと家。昨日は珍しく午前様。湊川神社でお能を見ようと思っていたが寒そうなのでやめる。そのためかちょっと太って注意信号(66.8キロ、体脂肪率19.6%)。


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