こぐれ日録 KOGURE Diary 2016年12/26〜2017年1/1


こぐれ日録1038 2016年12/26〜2017年1/1A

12/26(月)

今日で今年の授業終了。でも、クリスマス以降に授業がある年ってあったっけ。
明日から1/5までは京都橘大学は閉まってしまう。シラバス、とりあえず、一時保存状態ではあるが無事入稿。
2回生ゼミと3回生ゼミでは、今年の5大(10大)ニュースを自分なりに組み立てるというのをしてみる。
後半は、映画やテレビドラマを使ってあれこれ。『人生、いろどり』(2回生ゼミ)では老老看護とか老夫婦のことなど、すこしテンポが遅いので大丈夫かと思ったが、結構見ていた。

野木亜紀子研究のゼミ生もいるし、就活ともちょっと関わるので、『重版出来』の最初のところを見る(3回生ゼミ)。そういえば、原書では知っているが、この冒頭の面接シーンはテレビでは観ていなかったかも。黒木華さん、本当にいいな。
小日向文世さんと重松豊さんに注目させてみる。どちらも、昔、舞台でよく見かけたし、いまは、とても味のあるバイプレーヤーさん(いや、主役級で出演も多いか。30日に真田丸を観たら、豊臣秀吉役で小日向さんが出ていたし、黒木華さんも主人公の初めての妻役、でもすぐに殺されるけど)。

小日向文世さん(1954年、北海道生まれ)http://yononakanews.com/entame/11343/
<、小日向さんの思いは「スポットライトを浴びる人になりたい」ということ。それがインカムを付けて、舞台袖でドライアイスを出している。なんとも歯がゆい思いだったといいます。
そんな日々を2年近くすごしたとき、「文学座よりはるかに入所金の安い劇団」を発見します。それが劇団「オンシアター自由劇場」でした。履歴書にデザインと写真を学んできた経歴を書いたため、はじめは裏方として使われることばかりで辞めようと思ったこともありました。しかし結局、23歳から42歳までの19年もの期間をこの劇団で過ごします。演劇界では名前も少しずつ知られるようになっていましたが、42歳のときに劇団は解散してしまうのです。>
http://ciatr.jp/topics/111600
<松重豊(まつしげゆたか)は1963年1月19日生まれ、福岡県出身の俳優です。
俳優としてのキャリアは長く、1990年代から実に多くのドラマや映画に出演しており、今や日本のドラマ・映画に欠かすことのできないベテラン俳優です。>

中村義洋『ジャージの二人』2008年、93分
堺雅人、鮎川誠(シーナ&ザ・ロケッツ)、水野美紀、田中あさみ、ダンカン、大楠道代。
<『ジャージの二人』は、長嶋有の小説。また、同作を原作とした2008年7月19日に公開された日本映画。仕事嫌いの父と無職の息子が夏の山荘で過ごす、アンチ・スローライフな日々を描いた作品である。>
中村義洋監督(1970年、茨城県生まれ)
<伊坂幸太郎原作の「アヒルと鴨のコインロッカー」(07)で注目を浴びて以降、「フィッシュストーリー」(09)、「ゴールデンスランバー」(10)、「ポテチ」(12)と伊坂作品を映画化する。海堂尊の医療ミステリー「チーム・バチスタの栄光」(08)と「ジェネラル・ルージュの凱旋」(09)、荒木源原作の「ちょんまげぷりん」(10)といった小説の映画化でも手腕を発揮した。>


12/27(火)

帰って、録画していた映画を見る。
宮沢りえさん。今年の映画も気になっていたが、いやあ、なかなかの演技というか雰囲気で、ぞーっとする感じさえあって。大島優子さん、小林聡美さんも存在感あり。その対極に男性たちのなんと影の薄いことか。

吉田大八『紙の月』(2014年、126分、松竹)
脚本 早船歌江子 原作 角田光代
<主人公・梅澤梨花を演じるのは『オリヲン座からの招待状』(2007年)以来7年ぶりの映画主演となる宮沢りえ。不倫相手の大学生役として池松壮亮、映画オリジナルキャラクターで梨花の先輩銀行員役としてこれが宮沢と初共演となる小林聡美、AKB48卒業後初めて女優としての本格的な映画出演となる大島優子らが脇を固め、バブル崩壊直後の1994年を舞台に平凡な主婦による巨額横領事件を描く>
<撮影は2014年1月27日に東京でクランクインし、神戸市の旧居留地や神戸市営地下鉄、実際のラブホテルでも撮影された。銀行の撮影には茨城県水戸市の中核施設・オハナコートの一画にある旧常陽銀行双葉台出張所が使われている。当初は風景のみ取り入れる予定だったタイの映像は、宮沢の提案でデモの厳戒態勢中だったバンコクで出演者ありで撮影され、同年3月30日にクランクアップした>

朝、劇団態変のパーティでプレゼント交換した結果もらったCDを聴く(あと絵本『阿賀のお地蔵さん』。なかなかに渋く、限界芸術論的にも興味深かった。http://www.soshisha.org/shoseki/nigata/yasudano_sanchan_utawacd.htm
渡辺参治さん米寿記念アルバム「うたは百薬の長」冥土のみやげ企画2004年5月 新潟水俣病患者/語り部・渡辺参治さんの米寿記念CDです
安田の唄の参ちゃん 目次
博労唄、ソーラン節、追分よされ節、ドンパン節、北海盆唄、花笠音頭、出雲節、磯節、安田名物口説き節、ライブ・メドレー、汽車 

最後のお仕事は、龍谷大学での会議。お役所助成事業はタイトルが長い。
2016年度地域公共人材大学連携事業大学感連携共同教育推進事業(龍谷大学代表校分)第6回専門部会。事務の人はもう冬休みだし、僕が一人出る。この5年間に渡る事業は終了。いまは、次の地方創生からみで、地方創生カレッジへの参加、大学コンソーシアム京都互換科目など、次年度からの事業の仕組みを、初級地域公共政策士(地域公共政策プログラム)(仮称)の発展系として作る作業である。

ということで、私も5年以上これに関わってきたので、お役目御免も近いだろうと、思いつつ参加する。まあ、新年度からバトンタッチでもいいが、2月あたりにある幹事会とかは、新しい学部長さんとかが出ていた方がいいのかもしれない。つまり、国の予算案が出た段階では、もう2017年度スタートだから。また、1月になったら、相談しよう。


12/28(水)

濱口竜介『ハッピーアワー』を立誠シネマで堪能した。5時間17分。11時45分から、17時半すぎぐらいまで。
長いためだろうか、3部に分かれていて、それぞれが2時間弱なので(第2部が少し短い)、3つ分観た時間なのだが、まったく長く感じられない。何故だろうとまず思ったのは、フィクションなのにドキュメンタリー的でもあり、自分の生きている時間と同じ呼吸であるからかなと。
ただ、心配性でもあるので、1階の講堂の横のトイレに休憩の20分ぐらいの間に2度行ったのだが、どんどん、映画の場面の続きに見えてきて、やはり、独自の映画のハッピーアワーという持続性にいるので、それ以外の日常的時間の連続とは違うのだと再考する。

長いと感じなかったと書いたが、第3部の若い女性作家の自作小説の朗読はすこし退屈した。いや、退屈させる効果だったのかも知れない。プロの作家と思えないぐらいぶつ切りの観察文、臆病ぽい感想文が並ぶもの。
もちろん、この映画の繋がりとしてはとても有効な内容ではあるのだが、こういう朗読会に参加したら、げっそりしそうだ(辻村深月さんの文章ともちょっと似ているかも)。そういう意味では、「重心」のワークショップも怪しげではあるが、これはダンス系のワークショップではよくあるタイプのもので、怪しげだというふうにあえて映画化されている。参加者がキュレーター(主人公の一人、芙美)の3人の友達やワークショップ主宰者である美術家の妹や友達が過半数。身内的なワークショップというのはありがちなので、これも面白い。

裁判官に神戸DANCE BOXの大谷燠さん、そして、主人公の一人純の弁護士に文チャン。まず、文ちゃんの顔がぱっと出て、ここはまた異次元の感じがしてしまう。それに、ワークショップや朗読会をするKIITO(デザイン・クリエイティブセンター神戸)、三ノ宮からキイトへの道は少し前はよく歩いていたので、そこにも、日常との微妙な繋がりが感じられたのかも知れない。裁判シーンは、ハッピーアワーとは正反対なのだが、終わったあとで友達と出あうトコトロか、アンハピーにも何か微粒子のハッピーがあるし、ハッピーなところからでもまたずれていくこともあるのが、リアルなことなのだろうし。

逃げる女性を執拗に追うというところに溝口健二を意識したということだが、小津的正面バストショット切り返しが、もう一度自己紹介からという映画内演技遊びのときに使われていて(麻雀をする浴衣姿の4人の女性を観ていて、彼岸花とかちょっと思い出す)、映画文化って本当に面白いものだ。

翌日Wikipediaで観て納得したのは、エリック・ロメールの系譜に位置づけられるという評価で、だから僕好きなんやなと。即興なのに、ものすごく自然なのね。そして、普通にテーブルで話しているのを撮っているロメール映画をどうして観ていた時思い出さなかったのかとちょっと悔しくなる。

ハッピーアワー劇場公開1周年記念特集上映「ハッピー・ハマグチ・アワー」これまでとこれからの濱口竜介 https://hamaguchi.fictive.jp/
<30代も後半を迎えた、あかり、桜子、芙美、純の4人。お互いに、何でも話せる親友同士だと思っていた。純の秘密を知るまでは……。
神戸を舞台にした本作で、等身大の主人公を演じた4名(田中幸恵、菊池葉月、三原麻衣子、川村りら)は第68回ロカルノ国際映画祭において最優秀女優賞を獲得し、脚本にもスペシャル・メンションが授与された。その後もナント、シンガポール、バルセロナ、グァナファトの国際映画祭において、それぞれ準グランプリ、監督賞、観客賞、そして作品賞を受賞するなど、作品に対して国際的・多面的な評価が与えられている。国内ロードショーでもヒットを記録した『ハッピーアワー』はもはや名実ともに濱口竜介の代表作と言えるだろう。劇場公開1周年を記念して、ついに本特集で東京・関西に帰還。>

濱口竜介『ハッピーアワー』2015年、317分、神戸ワークショップシネマプロジェクト(製作・配給)Wikipedia より
<監督の濱口竜介は、東日本大震災をテーマにした『なみのおと』『なみのこえ』『うたうひと』の「東北記録映画三部作」を手がけた際、「小規模な体制であれば、どこででも映画を作れる」ことを学んだという。その後、三部作のプロデューサーだった芹沢高志がデザイン・クリエイティブセンター神戸 (KIITO) のセンター長を務めていたこともあり、KIITOのアーティスト・イン・レジデンスという事業を利用し、招聘作家として兵庫県神戸市へ移った。
本作の製作は、2013年9月から5か月間、KIITOにて開催された「即興演技ワークショップ in Kobe」がきっかけとなっている。ワークショップの参加に応募した希望者の中から、17名が選考された。参加者の約3分の2は、それまでに演技した経験が無かった>
<『Slant Magazine』のカーソン・ルンドは、「小津安二郎や是枝裕和との類似も感じさせるが、本作はエリック・ロメールの系譜に位置づけられる」と指摘し、4点満点の3.5点を与えた。『Film Comment』のジョナサン・ロムニーは、「登場人物の言動が矛盾し、予測不可能で、必ずしも共感できるとは限らないものであることが、本作に豊かさをもたらしている」と評価した>
<兵庫県神戸市で暮らす看護師のあかり(田中幸恵)、専業主婦の桜子(菊池葉月)、学芸員の芙美(三原麻衣子)、科学者の妻の純(川村りら)は、お互いに仲が良く、行動を共にすることが多い。彼女たちは、鵜飼(柴田修兵)が開催したワークショップに参加する。打ち上げの席上、純が離婚調停を進めていると知ったあかりは、なぜ今まで話してくれなかったのかと怒り、その場を立ち去る。その夜、駅のプラットフォームで倒れた純を桜子は自宅に泊める。
 あかり、桜子、芙美、純は温泉へ出かける。あかりと純のあいだにあったわだかまりは消えて、彼女たちは旅行を満喫するが、芙美は、夫で編集者の拓也(三浦博之)と小説家のこずえ(椎橋怜奈)が連れ立って歩いている場面を目撃してしまう。翌日、純は1人だけバスで帰途につく。>
田中幸恵 - あかり 菊池葉月 - 桜子 三原麻衣子 - 芙美 川村りら - 純
申芳夫 - 良彦 三浦博之 - 拓也 謝花喜天 - 公平 柴田修兵 - 鵜飼
出村弘美 - 日向子 坂庄基 - 風間 久貝亜美 - よしえ 田辺泰信 - 栗田
渋谷采郁 - 柚月 福永祥子 - ミツ 伊藤勇一郎 - 河野 殿井歩 - 葉子 椎橋怜奈 - こずえ
製作総指揮 : 原田将、徳山勝巳
プロデューサー : 高田聡、岡本英之、野原位
アソシエート・プロデューサー:靜 健子、HAYASHI Akikiyo
監督 : 濱口竜介 脚本 : はたのこうぼう(濱口竜介、野原位、高橋知由)
撮影 : 北川喜雄 録音 : 松野泉 照明 : 秋山恵二郎
助監督 : 斗内秀和、高野徹 音楽 : 阿部海太郎
製作・配給 : 神戸ワークショップシネマプロジェクト(NEOPA,fictive)
宣伝 : 佐々木瑠郁、岩井秀世

『ハッピーアワー』 濱口竜介監督インタビュー http://kobe-eiga.net/webspecial/cinemakinema/2015/12/539/ より
<「カメラと演技の調和を発見したい」。それはこれまで撮った映画とは違うステージの映画を撮りたいということでもあります。そのとき頭に浮かんでいたのは、溝口健二監督なんですよね。2006年に没後50年記念国際シンポジウム(『MIZOGUCHI 2006』)が開催されたとき、阿部和重さんが「溝口のカメラは逃げ去る女優を執拗に追う」というようなことをおっしゃっていました。本作でもカットは割っていますが、思いとしてはそれに近いですね。「どこに行こうとお前の前にカメラがある」という状況をつくろうとしていたし、そのような執念を持とうとしていました。それは皆さんの助けによって全面に出さずとも、ある程度時間をかけてつくり出せるようになっていましたが、根底にあるのは、そういう執念深さだったと思います。ただ、女性の映画を撮る、というのはそういうことなんじゃないでしょうか。溝口だけでなく、増村も、成瀬も、小津も、逃げ去る女性の「顔」を捉え続けようと腐心しているように見えます。やっぱり対象が男性だったら、果たしてここまで「顔」にこだわっただろうか、とは自問してしまいます。演じた女性たちが、最終的にこの映画を撮るモチベーションをくれたんではないか、と今は思いますね。>


12/29(木)

今日は、大掃除で僕はカビキラーになる。
五十肩とかしていたこともあって、ずっと腕を上げていたらずいぶん凝ってしまう。
後、塩素のニオイが抜けず、ずっとプールにいるような状態で、翌朝、夢で、船に乗っている夢を観る。

終わって、2つ映画を。
この小学生から中学生、高校、そして、働きくたびれる若者を点描したアニメは、かなり好きなタイプだ。新海誠『秒速5センチメートル』2007年、63分。
<『雲のむこう、約束の場所』に続く、新海誠の第3作目の劇場公開作品にあたる。
題意は「桜の花びらが舞い落ちる速度」であり、作品冒頭でも述べられている。新海が監督、原作、脚本、絵コンテ、および演出までを手掛けた劇場作品で、惹かれ合っていた男女の時間と距離による変化を「桜花抄」、「コスモナウト」、ならびに「秒速5センチメートル」という短編3話の連作構成で描く>


監督・脚本・製作総指揮 新海誠
出演者:水橋研二、近藤好美、尾上綾華、花村怜美、水野理紗、寺崎裕香
音楽:天門
配給:コミックス・ウェーブ

目は話せないが、ちょっとよく分からないな、コメディのようでそうでないようでもあり、暗いけど、まあ、それもいいなというところもあって。でも、結局、最後まで観て、ああってなる。こういう一週間のぐるぐる周り。
『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』2013年、104分。
<1961年のニューヨーク・フォーク・シーンで活動していた歌手の生涯の1週間を扱う。フォーク歌手デイヴ・ヴァン・ロンクの自伝をヒントにしている。劇中歌は撮影中に生で録音された。>
監督・脚本:ジョエル・コーエン&イーサン・コーエン
製作 スコット・ルーディン
ジョエル・コーエン
イーサン・コーエン
出演者
オスカー・アイザック
キャリー・マリガン
ジョン・グッドマン
ギャレット・ヘドランド
ジャスティン・ティンバーレイク
撮影 ブリュノ・デルボネル
編集 ロデリック・ジェインズ
製作会社 マイク・ゾス・プロダクションズ
スコット・ルーディン・プロダクションズ
スタジオカナル
配給 CBSフィルムズ(英語版)、日本は ロングライド
<ピーター・バラカンは自身のラジオ番組「ウィークエンドサンシャイン」(2014年5月3日)で、「非常に面白い映画です。コーエン兄弟が撮っているので伏線がいろいろあるんですが、ジョン・ハモンドやアルバート・グロスマン、劇中ではバッド・グロスマンも出てきます。音楽の部分もそうですが、人間模様も僕には非常に面白かった」とした。
<スザンヌ・ヴェガは「活気に満ちて火花の散る、競争的でロマンティックでコミューンっぽくていかれてて酔っぱらってて乱闘騒ぎのあったようなシーンを、ゆったりした茶色の悲しい映画に落とし込んじゃったように感じる」と発言>


12/30(金)

録画していた映画を楽しむ。個別指導塾とか、いまどきの合格検索とか、E判定とかそういうのって知らないので勉強にもなる。
なかなかに面白くてホロリとさせられる。特に、長男だけに関わっていたお父さんとかいまもこういう自分の夢を子供に託して大変になってしまう親っているよなあとしみじみ(田中哲司さんは、こういう役がじつにうまい)。吉田羊演じる母親がちょっとかっこよすぎるかも。

土井裕泰(TBS)『ビリギャル』2015年、117分。
原作:坪田信貴
出演者
有村架純、伊藤淳史、野村周平、あがた森魚、峯村リエ、吉田羊、田中哲司
音楽:瀬川英史
主題歌:サンボマスター「可能性」
配給:東宝

芥川也寸志『音楽の基礎』(岩波新書、1971年)。ようやく読み終える。モノフォニーとポリフォニーという言葉は割りと知っているなと思っても、ホモフォニーは知らず、対位法(カノンとフーガ)にしても和声法にしても知っているようで適当だったりする(ヘテロフォニーという用語はここにはなかったがかなり便利な言葉かも)。
索引見ているだけでも楽しいがちゃんと説明できるかというと怪しい。たとえば比較的少ないま行を抜き出す・・
<間、間拍子、密集和声、ミュージック・コンクレート、未来主義、無限カノン、無限旋律、メトロノーム、メルツェル、メロディー、モノフォニー、モンテヴェルディ>

最後のページ(198)より
<…私たちの内部にある音楽とは、いわばネガティヴの音楽世界であり、作曲する、演奏するという行為は、それをポジティヴな世界におきかえる作業にほかならない。音楽を聞こうとする態度もまた、新たなネガティヴの音楽世界の喚起を期待することであり、作り手→弾き手→聞き手→作り手という循環のなかにこそ音楽の営みがあるということは、遠い昔もいまも代わりがない。積極的に聞くという行為、そして聞かないという行為は、つねに創造の世界へつながっている。
 この創造的な営みこそ、あらゆる意味で音楽の基礎である。>

武満徹さんが、作曲家になるためには、まず聞くことであるといっていたな。音だけではなく、世界とか社会とかも含めて。

最初のところに改めて戻ってまたちょっと引用しておこう(3ページ。
<…音楽の鑑賞にとって決定的に重要な時間は、演奏が終わった瞬間、つまり最初の静寂が訪れたときである。したがって音楽作品の価値もまた、静寂の手のなかに委ねられることになる。現代の演奏会が多分にショー化されたからと言え、鑑賞者にとって決定的に重要なこの瞬間が、演奏の終了をまたない拍手や歓声などでさえぎられることが多いのは、まことに不幸な習慣と言わざるをえない。
 静寂は、これらの意味において音楽の基礎である。>
http://classical-guitar.blog.so-net.ne.jp/2014-05-07

お風呂のカビ掃除をして、大阪野田の実家へ。
お袋、90歳、差し歯が抜けたりいろいろ大変。顔の皺をしみじみ見る。
その後、新今宮。カラオケ居酒屋の多いこと!この前中国人の不動産屋さんの紹介どおりだ。
新しいココルーム。4月に来たなと思う。オペラも10月、庭でやったそうだ。
チャイ500円、甘くするかどうか上田假奈代さんが聞いてくれる。甘いほうが、インドで飲んだチャイを思い出すのでそうしてもらう。
三角公園へ。早すぎて準備中。写真展を見る。スケッチをする男性あり。その男性に椅子を届ける人がいたりしているのをぼんやり眺める。
越冬。映画上映もあって、なかなかのラインアップだ。


12/31(土)

昨日と今日の朝、ダイジェストの『真田丸』を視聴した。
面白く作っていたんだなあと思う。黒田官兵衛の時とほぼ同時期で、小さな領地しかない国衆としての生き方、親子中心の家族愛なのかな。黒木華さん、吉田羊さん。長澤まさみさん、木村佳乃さん。名前を少しは知らねばとか思いつつ。

12時からまったく去年と同じく(郡山の尚志高校戦)、高校サッカー、第一回戦で京都橘高校敗退。でも、岩崎選手や谷田貝選手など、なかなか。市立船橋の平均値の高さが上回っていたな。

映画中心の鑑賞記録を眺めて、2017年のメモ用紙を印刷。
映画が190本。あとは書く必要もないぐらいだが、演劇ダンスがかろうじて100本。
仕事は、学部長を3月末で終了、学生部長になって、まだ課長さんたちの言うとおりにしているだけで終わった。サッカーは強化部活になっているので、すこし情報を入れようとはしているが。

2017/1/1(日)

初めての映画鑑賞は、録画していたクリント・イーストウッド『目撃』。
大統領(絶対的権力者、ジーン・ハックマンの裏表感が上手にいやらしく)とそのパトロン(大金持ちの80歳)、そしてその妻(後妻で若く)。なんだかありそうなシチュエーション(トランプさんはパトロンになるはずだったのかもなあ)に、大泥棒が・・
『目撃』(1997年、121分、コロンビア映画、Absolute Power)
クリント・イーストウッド、ジーン・ハックマン、エド・ハリス、ローラ・リニー

毎年、鑑賞する番組。
舞楽。今年は、右方の舞で「八仙」。25分だがとても楽しめた。鯉の刺繍の白い衣装といい、鳥天狗みたいなお面といい。宮内庁式部職楽部の皆さん。鶴舞、甲(かぶと)。鶴のお面。篳篥が入る前の横笛の微妙な不協和音ぽい音色独特だったし。

能楽は、「西行桜」。野村四郎さんに山本東次郎さん。大勢出て来るのに、静か、かなり静かでちょっとウトウト。宝生能楽堂。<花見禁制のふれを出していた西行のいおりに花見客がやってくる。西行はそのことを嘆き、桜のために静かな生活が乱されたと歌を詠む。その夜、西行の夢に老桜の精が現れ、桜に咎(とが)はないと述べ、静かに舞う>

途中まで見ていた紅白歌合戦の続き。島津亜矢さんに大竹しのぶさんを観られたので良かったかも。和田アキ子さんも出たら良かったのにね。ビリギャル観て、すごいんやと初めて認識した有村架純さん、とても落ち着いている。伊丹市出身か・・

録画でNHKのピアノ演奏を見ていたら、たまたま、ガーシュウィンの特集みたいな朗読と歌があって、38歳で亡くなったことを知る。
<岡山県里庄町公開収録【出演】三舩優子(ピアノ)、シルビア・グラブ(歌と語り)【収録】2015年5月30日/里庄総合文化ホール【曲目】アメリカの天才作曲家・ガーシュウィンの生涯を、名曲と語りで描いた「ガーシュウィン・イン・ファンタジー」。ラプソディー・イン・ブルー、サマータイム ほか ▽水の戯れ(ラヴェル)、シャコンヌ(バッハ)などピアノの名曲も>

あら、メンデルスゾーンと同じねと思い、早くなくなった人をウィキで見てみた。
シューベルトがおもったより早逝、滝廉太郎は伝記なども読んで知っているが本当に短い一生だったわけで。

フェリックス・メンデルスゾーン 1809年2月3日 - 1847年11月4日 38歳
フレデリック・フランソワ・ショパン 1810年3月1日 - 1849年10月17日 39歳
ジョージ・ガーシュウィン 1898年9月26日 - 1937年7月11日 38歳
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト 1756年1月27日 - 1791年12月5日 35歳
フランツ・ペーター・シューベルト 1797年1月31日 - 1828年11月19日 31歳
瀧 廉太郎 1879年8月24日 - 1903年6月29日 23歳
宮澤 賢治 1896年8月27日 - 1933年9月21日 37歳


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