こぐれ日録 KOGURE Diary 2010.4/5〜4/11


こぐれ日録687 2010年 4/5〜4/11

4/5(月)

この前タクシーで聞いた、岩屋神社の向かいの料理屋へ行く。松庵さん。予約があったほうがいいようだが、1000円はかなりお得。春の季節の野菜にプリプリのお刺身など。ヘルシー。コーヒーもサービスなり。

13時から15時すぎまで、教員全員の紹介タイム。
看護学部が助手さんたちも大勢ですごい数だ。
そのあと、大学評議会。青木新学長が司会進行である。
韓国からの留学生の授業選択を少し手伝う。学部の授業を聴講するようにいっていたが、水曜日1限目のアーツマネジメント論と、上原先生の院生向け授業(文化行政・文化政策)とがバッティングしている。

そこで、彼をつれて上原先生に紹介して、もし、受講生が彼かあと数人ならば時間を調整してもらうように言っておく。外部からの院生はあともう一人の彼女だけなので、二人が上原先生から日本の文化行政の歴史や基本を勉強してもらえば、ぼくは、NPOとか、オルタナティブスペースとか、もっとかちっとしていない(文化施設とは離れた)アーツプログラムとかを中心に(できれば限界芸術論まで)やっていこうと思っている。

いまのところ、2回生以上の授業の受講者数は、前期だけ見てだけだが、金曜日1限目の都市と文化資源が84名、2限目の政治学概論Tが144名、火曜日5限目の都市とアーツは2回生以上だけで19名(1回生がどれだけ受講するのか、恐いな)、水曜日1限目のアーツマネジメント論が75名となっている。

アーツマネジメント論は、あまりにも教室が大きいのだが、自分にとって同じ建物(清風館)で助かる9501教室で、色々、お芝居などのPRに来てもらえると嬉しいと思う。


4/6(火)

9時に間に合う電車に乗るべく、大谷川を歩く。
コサギやアオサギが多い。京都府が管理している川なんだなあと立て看板を見ている。
確かに、地域の人たちだろう、ときどき清掃をしてもらっていて、それでもゴミとかあるときもあるが、なかなかキレイに駅まで続いている。
太鼓橋のところの桜がソメイヨシノ全盛から枝垂桜の濃いピンクへと移行。

明日の近江八幡行きのために、オリター(新入生のお世話をする上回生)たちが、冊子を作ったり、クイズをしている。クラス写真を撮りに来たり、あれこれ。明日も9時に9501教室だ。
今日よりも気温が下がるということと、明後日の降水確率が50%というのが心配だ。

9日の授業の準備も一応しておくことに。
15時半から京都府庁の方々と高校生展覧会企画について。井上信太さんなどを紹介したが、信太さんをますます忙しくさせてしまうようで心苦しい。

林加奈さんには、新しい授業(都市と文化資源)のなかで、一回、紙芝居についてトーク+αしてもらおうと思っているのだが、4/17のメックのときに具体的な日時を相談しようと思っている。金曜日1限目というのが、またまた悪い日取りなのだけれど。そうそう、井手上さんは今年は無理かなあ。水曜日1限目のアーツマネジメント論には・・・

遊劇体の今度の公演(五條楽園歌舞演場)を学外授業にするのだが、授業は、一応、都市と文化資源で考える予定。あまりにも五條楽園歌舞演場が文化資源論にぴったりなので。ただし、問題は泉鏡花戯曲に学生さんたちがついていけるかどうか?である。9日の学生たちの顔を見ながら決定しよう。

夜、東淀川の劇団態変事務所で、韓国公演人工委員会の準備会があって、はじめて参加。
その結団会?みたいなものが、とてもステキなライブになるようで、それが決定すると、アーツマネジメント論の学外授業をそれにしょうと思っている。明日、金満里さんらが集まって決められると思うので、また、詳しくはそのときに。

都市とアーツは、かえっこバザールの観察ということに結局なりそうだ。5/30のお昼と6/20の子どもの文化フォーラム、どちらかに参加するということになる。それにしても、色々重なりそうでダブルブッキングが怖いこのごろである。


4/7(水)

160余名の新入生(京都橘大学現代ビジネス学部都市環境デザイン学科)と、まず9501教室で90分(ヴォーリーズ建築と近江八幡観光、そして、清水焼団地や臨地まちづくりのこと)のレクチャーのあと、バス4台で、近江八幡へ。

雨はやんだが、風が冷たく強い。
八幡堀近くで弁当。観光の先生がかなり高額になる近江牛カレーを近くのどこかで前に食べたということだったので、こんどは、茶楽にいってもらおうと思い、iPhone写真をとっておく。暖かいコーヒーが美味しい。

ボーダレス・アート・ミュージアムNO-MAへ。学生たちと行く。
今年はパリ展もあって、何もやっていなかったので、山之内さんたちにお願いしてあけてもらい、映像やポスターを貼ってもらっておく。解説も3グループにしていただき、感謝である。最後のグループは道を迷ったようでなかなか来なかった。

でも、何も展示していない空間というのもぼくには新鮮だったし、バリアフリーの床づくりなどがよく見ることができて、建築インテリアに関心がある学生たちが多いし、そこから、もっと文化マネジメントへと興味がつながることも期待できる。観光ということだったが、より広いまちつかいへと興味が生まれる最初の一歩でもある。

国民休暇村へ。なんと、前にそのお祭り復活ドキュメント映画のことをちょっと聞いたことのあった島町に近い、沖島町の国民休暇村で泊まる。

【補足】
アーツマネジメントのポジショニング (4/7のツイッターでつぶやいたこと)

アーツマネジメントの位置としては、
比喩的にいえば、
砂漠・荒地と遊園地のあいだ、
たとえば、空き地・原っぱに立つものである。

すなわり、砂漠・荒地=アーティスト・創造者と
遊園地=管理と監視の都市空間とのあいだにある
公共的プレースと組織スタイルを生む。

比喩的にいえば、アーツマネジメントのポジショニングは、
空き地・原っぱでの諸活動といえる。
従って廃墟になると、砂漠側に近づき、
都市公園となると、遊園地側にすこし接近する。

いずれにせよ、アーツプレースなど自由な表現や遊びを生む場所における
原っぱ度(遊園地度)は、0か100かというのではなく、その程度・度合いである。
・・・・・・・・・・・


4/8(木)

とても晴れた朝。ソフトバンクの電波が届かないのもまた近江八幡沖島だなあ。
沖島がすぐそこに見える国民休暇村の朝だった。

今年の新入生キャンプは、2日目に山科の地元に行くことにした。
清水焼団地。轆轤を見せていただけて、なかなか面白かった。
あそこにあるお墓は、軍人墓が尖がってよく目立つ。建築家の今井先生が、ニューヨークだとかいってカメラしている。

次年度は、できれば、学生たち(とくに観光・ツアーコンダクター志望)にできるだけマネジメントをさせてみようと木下先生とかと話している。場所も移してもいいかも?たとえば、奈良、神戸(芦屋なども)。

大学に戻ってお弁当。階段に座って食べていると桜が落ちてくる。
そのあと、9501教室でオリターの最後の挨拶。明日から授業だ。
クラス分けとか抽選の結果発表とか。教務掲示板の位置がいまいち、わかりづらいようだ。
トイレもまだどこにあるかわからない新入生。まあ、すぐに慣れるのだろうが。

帰って、稲垣浩監督(原作:吉川英治)の『宮本武蔵 決闘巌流島』(1956年、105分)を見た。 なかなかに面白い。とりわけ、八千草薫のこんなに若いときの姿は見たことがなかったように思う。
もちろん、鶴田浩二も若々しい。


4/9(金)

昨日、一緒にバスに乗っていた新入生があわてて、六地蔵の乗り換え。財布を落としたので、渡してあげる。そんなに急がなくてもいいのになあ・・・
椥辻から上っていくと、丹波橋から六地蔵経由、タチバナライナーが8:37にはもう大学には着いていた。28人乗りで26人が乗っていたということ(28人を超えて乗せられないのだ)。臨時にもう一台出していたが、それには乗らなかったという。少しの間は2台同時に出発するのだと、総務課長。朝に乗って、もしぼくが座ったことで学生が乗れないことになるとまずいので、ちょっと乗りにくいけれど、時間通りに行くのはいいな。

1限目の都市と文化資源。清風館の教室張り紙を見てびっくり。134教室とある。当初、134だったのを、第1教務課にいって9501教室に変更してもらった(2限目の政治学概論Tに間に合わせるために、研究室に近いようお願いしたのだ)のだが、うまく、その変更が打ち出す紙には伝わらずに前のものが載っていたのだろう。

学生がそのために、ずらずら来たが、60名強なので、予想通りである。
オリエンテーションで、この授業の大きな基本テーマが「声」と伝える。
声は、文化のはじまり。声から音楽へという前半。
音楽と都市の資源とのマッチングを絡めながら、象徴的な音楽文化資源はチンドン音楽である。 後半は声から物語、芝居、詩歌へという流れで、メインは紙芝居文化という資源と都市との関係。

つづけて、821教室にて、政治学概論T。去年はうるさすぎて、けっこう悩ましい授業と教室とのマッチングである。教職を取ろうとして選択する人たちとそうではなくただまああいているからなあという感じの人たち。
後者へ向かって、どう遡及していくのか。
ひとつは就活的なメリット、もうひとつは、正面から社会と向き合う基礎的な教養としての政治の意味。
とはいえ、はじまりなので、ツイッターと政治ということで、iPhone上で、ツイッターのTLを見せたり、ツイッターと政治というテーマの記事を読んだり。

受講生124人中、ツイッターを使っている学生が14名(見ているだけという学生も含む)、どういうものかは知っているという学生が82名、知らない(あるいは何も書かない)と答えた学生が28名ということ。
さっそくやってみようという学生は数名あり。


4/10(土)

朝から、文化資源とは?という「都市と文化資源」の入口的授業の講義メモを作る。

まずは、漢字の起源。「資」 。漢字のなかで、「貝(かい)」を含む字を20個ぐらい書いてみるというエクササイズから始めるかな?財とか賃貸とか・・寶も旧字体にすると、貝だよね、とか。
そして「源」。「原」でもう水源だったのが、草原などにも誤用されたために、サンズイがついた話。
資源のもともとの意味が、産業の原材料などの物質、生産に利用される物的資材の本源→人的資源という派生。
さらに、文化という資源の考え方へ。そのために
「文化」についての復習(はじめて聞く学生もあるかも)。
文化とは、
【ヒトが創るもの(で、学んだり伝えたりできるもの)】
天然(自然)との対。
3つの文化領域(くらし、しくみ、じゅつ)

文化的変遷的な話を交えて(とりわけ、「都市」文明のサイクルの速さ)、廃「文化」化課題。

13時から、大学院の授業。合同ゼミみたいなものかなあ。
実はこういう形になってからは、初めて。自己紹介が1時間以上・・・
いいものがもう見られない、聴かれない・・・復興、復活、再構築・・・文化の再資源化論。

とりあえずの説明:
文化資源とは
    【ヒトの諸活動をよりよくしうる文化的素材】

午後からは、大学院の合同ゼミのようなもの。
9401教室に集まるとは知らずに3階にヒトが来ないなあと思っていた。
自己紹介代わりに、学部で配った資料と、17日の大学院のアートマネジメントTで使おうと思っている文章を配っておく(:文化施設におけるアーツマネジメント人材という文章)。後者は、学部のアーツマネジメント論でも使うが、はじめから指定管理者制度が云々とあるので、あんまりがっつりするとここでひっかかりそうなので、うまく、上原先生の授業との相補関係を知らせる手段として活用しようと思っている。

17時からはクリスタルカフェで歓迎会。びっくりしたのは、余った食べ物(すいぶん余る:先生方も院生も若者ではからずしもないので、もうすこし少なめ注文でいいかも)を持って帰られないようになったということ。生協理事長であっても、そのルールは曲げられないよね(笑)。


4/11(日)

京都府知事選、府会議員補選の投票に二人で行き、そのまま、四条へ。
ふと、そういえば、手拭いをso・soで買うとツイッターしていた方がいらっしゃったので、小路に入る。すぐに、伊勢木綿のお店があった。1300円で手触りのいい手拭いをまず買う。お店の人の地下足袋がかわいい。そのお店も1分のところ。こちらは、大きくて、昔のパルコ通りみたいな感じになりつつあるのかも。子供服の店もあるそうだ。孫ができたらいいな。

ヨウジヤがあって、さらさもあった。12時すぎに入ったときは少なかったがしばらくするといっぱいになっていた。1000円ランチ。御池の先にも料理屋が昨秋にできているようで、さらさ自身もケーキ屋を入れると6軒もあるのだそうだ。妻が残した分も食したので満腹。

京都芸術センターへ。受付に岩村原太さん(技術演出・照明美術)もいて、座席を予め決めることができる。椅子席の正面下手側の1列目。上念さんもその近くで、ここがベストポジションに近いことがよく判る。脇正面が下手側にあるので、ちょうど、角に近いからだ。

客席で、ほんとに久しぶりにお会いするおかおがあった。とりわけ、桃田のんさん、実は、ダンスを見ながら、AI・HALLでののんさんらのステージを思い出していたところだから、終わって逢ってびっくり。まだ寝ているのかと錯覚したぐらい。

セレノグラフィカ『グレナチュール』、振付・構成・演出:隈地茉歩。休憩(授業の合間のようなお遊びタイムでもあった)を入れて、14:10ぐらいから15時半前ぐらいかな。
隈地さんは出ない。衣裳(山本容子:装置も・・・カーテンが印象的でその使い方がステキ)が女性4名の登場ということもあって、とても気を使った色合いでそれぞれの個性を引き出している。

まず、少女(現役)の岩村あきが、テニスコートが見える扉や入口の扉を閉める。さて、授業(公演)の開始である。ところが、ここは、運動の場、赤い棒を使って、かつての少女たち、岡田智代、森美香代、エメスズキが上からするっと抜けてくる。
冒頭に、これからも繰り返されるテーマダンスが目覚しく、これだったら、寝ないですむなと油断。そのあと、無音のソロなどがあって、つい、うとうと。隣の妻につつかれて、はっとする。
夢の声と目の前のダンスが交錯。後半は、大きな赤いふわふわのボールを投げさせていただいて、ご褒美に飴をいただいたこともあって、実に覚醒してダンスを楽しむ。

あきちゃんは、赤い布をしいてジャンプから、楽器遊び、休み時間の終わりのドア閉め、赤い布で駆け回り、終わりには、なんと、空手の型を続けている。照れず、しかも、興奮もしないで、淡々とその場にいる。ドアを閉めたりしているのを見ていると、お父さんのお仕事を手伝っているようにも見え、でも出演者でもあって、3名のベテランダンサーとともに、違和感を与えることもなく、しかも、実に新鮮な果実となって、そこにある。

柘榴。石と留が旁の奇妙な感じ、グレナチュール。赤いぶつぶつを思い出す。たまに食べる果実だが、柘榴の漢字は、木からくるのかな。

朝、タンポポは、蒲公英と書くのだけど、江戸時代ごろは、別名、鼓草(鼓小草)とも言われていたそうで、なんと、タンポポは鼓の音から来たという。鼓の形を蕾か茎の形状(水を含んだり、あるいは、裂いたりしてそうなるということ)かが似ているということで、奥深いなあと思って、近くのタンポポをしげしげとみた。フランスなどでは、ライオンの歯と、タンポポの歯を喩えるということもあるし、異文化の面白さでもあるし、日本の過去もまた現在では、異文化の一つということでもある。


KOGURE Diary/こぐれ日録》の扉へ戻る